こんにちは。Gazです。
先日、Twitterで以下の内容を発信しました✨
高配当ETFの代表格である「VYM」
— Gaz(ガズ) (@gazooblog) February 1, 2020
メリットは以下の3つに集約されます。
✅ 高成長銘柄
✅ 配当が安定
✅ 手間がかからない
配当金生活を目指すなら
力を借りたいETFであることは間違えなし。
高配当ETFとは、分配金比率が3%を超える上場投資信託のこと。
簡単に言えば、100万円分のETFを保有すれば年間3万円以上の配当金が狙えることになるため、老後生活や家賃などの固定費を補填できるとあってとても人気の金融商品となります。
本記事では高配当ETFの中でも特に人気な【 VYM 】について解説していきます。
【高配当ETF】VYMとは?
項目 | 詳細 |
ファンド名 | バンガード・米国高配当株式ETF |
ファンド種別 | インデックスファンド |
ティッカー | VYM |
設定日 | 2006/11/10 |
ベンチマーク | FTSE High Dividend Yield Index |
総資産 | $130.9B(約14.2兆円) |
組入銘柄数 | 411銘柄 |
経費率 | 0.06% |
平均利回り | 7.88%(設定来) |
分配金利回り | 3.33%(設定来) |
主な販売会社 | SBI証券、楽天証券、マネックス証券 |
配当時期 | 四半期毎(3月,6月,9月,12月) |
VYMの特徴は以下のとおり。
- 分散性が高い(投資先411銘柄)
- 高配当かつ高い利回り
- 高配当ETFの中では人気No1
VYMは世界最大級の投信会社バンガード社が運営する高配当ETF
他の高配当ETFは組入銘柄が70〜80銘柄に対して、VYMは411銘柄にも投資をしています。
投資先が分散されるほど暴落リスクとリターンは低くなりやすい傾向にあります。
しかし、VYMは高い分散性を保ちながら「高配当かつ高い利回り」を出し続けているという点が評価されています。
マネックス証券のETF(米国株)の保有口座数ランキングでは、PFFやHDV、SPYDを抑えて堂々のNo1を記録しています。
VYMの組入銘柄
銘柄名 | 構成比率 |
JPMorgan Chase & Co. | 4.01200% |
Johnson & Johnson | 4.01200% |
Procter & Gamble Co. | 2.84900% |
Exxon Mobil Corp. | 2.72600% |
AT&T Inc. | 2.63200% |
Intel Corp. | 2.40400% |
Verizon Communications Inc. | 2.34400% |
Merck & Co. Inc. | 2.13800% |
Chevron Corp. | 2.12000% |
Pfizer Inc. | 2.01100% |
組入銘柄を見ると、景気対策に強いディフェンシブ株に投資先が集中していることがわかります。
米国の巨大通信事業を展開する「AT&T(エイティ&ティー)」「Verizon Communications(ベライゾン・コミュニケーションズ)」やエネルギー事業を展開する「Exxon Mobil (エクソン・モービル)」「Chevron(シェブロン)」は超安定銘柄と言われています。
景気敏感株となるのは金融株であるJPMorgan Chase(JPモルガン・チェース)と半導体銘柄のIntel(インテル)程度です。
VYMの投資先(セクター)
セクター | 構成比率 |
金融 | 19.0% |
消費財 | 13.9% |
ヘルスケア | 13.6% |
テクノロジー | 10.4% |
消費サービス | 9.2% |
公益 | 8.8% |
資本財 | 8.2% |
石油・ガス | 8.2% |
電気通信 | 5.1% |
素材 | 3.6% |
組入銘柄TOP10では金融銘柄は1社しかありませんでしたが、全体を見るとVYMは金融セクターへの投資に積極的です。
「景気敏感株 = 下がりやすい」とばかり捉えるのは時期尚早ですが、この辺りが大きく成長できる理由の1つでもあります。
金融と素材以外はほぼディフェンシブセクターとなっているので、非常に盤石なポートフォリオになっていることがわかります。
VYMの利回り実績
ここからはVYMの利回り実績をさらに詳しく紹介していきます。
VYMの利回り実績をまとめる以下のとおり
- 分配金利回り3%を維持
- 平均利回りがSP500並
- 他のETFより安定している
VYMの分配金利回り実績
VYMの分配金は直近10年間の実績において、3%を下回ったことがありません。
年 | 分配金利回り |
2010年 | 3.11% |
2011年 | 3.34% |
2012年 | 3.59% |
2013年 | 3.88% |
2014年 | 3.20% |
2015年 | 3.18% |
2016年 | 3.53% |
2017年 | 3.40% |
2018年 | 3.02% |
2019年 | 3.93% |
平均値 | 3.41% |
直近10年間の平均分配金利回りは3.41%
基準価格の価格変動を加味しなければ、100万円をVYMに預けておくだけで毎年3万円もらえる計算となります。
銀行に100万円を預けたとしても数円にしかなりませんが、VYMでは超高利回りが実現してまったという現実です。
VYMの基準価格(利回り)
VYMから得られる利益には2種類あります。
- キャピタルゲイン:売却時に得られる利益
- インカムゲイン:保有時に得られる配当
分配金(= インカムゲイン)が3%以上を維持していることも優秀ですが、VYMは基準価格の成長も高いため資産を保有するだけで想定以上のインカムゲインを得ることができています。
VYMの年間成績は以下のとおり。
年 | キャピタル・リターン | インカム・リターン | トータル・リターン |
2010年 | 11.06% | 3.11% | 14.17% |
2011年 | 7.16% | 3.34% | 10.50% |
2012年 | 9.09% | 3.59% | 12.68% |
2013年 | 26.38% | 3.88% | 30.26% |
2014年 | 10.27% | 3.20% | 13.47% |
2015年 | -2.85% | 3.18% | 0.33% |
2016年 | 13.34% | 3.53% | 16.87% |
2017年 | 13.02% | 3.40% | 16.42% |
2018年 | -8.89% | 3.02% | -5.87% |
2019年 | 20.27% | 3.93% | 24.20% |
平均値 | 9.89% | 3.41% | 13.30% |
直近10年のトータルリターン(売却益 + 配当益)平均は13.30%
仮に基準価格が成長しなかった場合は100万円の資産に対して毎年3.4万円程度しか利益が発生しませんが、VYMは売却益も合わせると毎年13.3万円もの利益が発生する計算になります。
出金せずに複利の力を利用すれば、もっと大きな資産形成ができる可能性が広がります。
基準価格を比較
他の高配当ETFと基準価格推移を比較してみましょう。
※参照元:tradingview2016年から2017年はSPYD(黄色線)がHDVとVYMの実績を上回りまうが、2018年以降から2020年2月までの実績はVYMに軍配が上がります。
VYMの設定日が2006/11/10と他のETFに比べて歴史が長いことを加味すれば、VYMがいかに高い実績を維持しているかは明白です。
他の高配当ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ。
VYMのまとめ
VYMはディフェンシブ銘柄に集中したポートフォリオと高い配当実績が魅力であるとともに、S&P500と連動したインデックスファンドとの相性も抜群です。
積立NISAで米国株の投資信託を購入されている方は、次に買う銘柄としてVYMを選択するというのは珍しくありません。
そうさせる要因の1つにETFは銘柄入れ替えなどの運営をすべてバンガード社が実施してくれるからです。
唯一ネックなのが、再投資効率と買付手数料の問題のみです。
詳しくは上記記事をご覧いただきたいのですが、ETFも投資信託と一緒で基本は長期的なほったらかし投資を実施していく投資スタイルです。
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