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2021年8月11日午後11時頃、仮想通貨市場の時価総額No6であるXRP(リップル)が2ヶ月ぶりに1XRP = 100円を突破したそうです。その後、価格は上昇していきそうですが、急な乱高下の可能性もあるので取引には要注意してください。

今回、皆さんに解説するのは価格予想や高騰原因の話ではありません。XRPと言えば、基礎知識として「ロックアップ」について抑えておく必要がありますので、そのあたりを解説していきます。


リップル(XRP)のロックアップとは

ロックアップとは、(大量保有者が)一定期間資産の売却を禁止するルールのことです。たとえば株式の場合、企業がIPOする際に株式を大量に保有している創業者や役員、VC(ベンチャーキャピタル)は約180日もしくは360日間株式の売却ができません。

XRPは株式ではありませんが、XRPを大量に保有するリップル社はロックアップ期間を設定することによって価格操縦の疑いを払拭したり、仕手株のようにXRPの価格が高騰したタイミングで1社独断で売り抜けられるような状況を回避することにより安心して投資家にXRPの投資をしてもらいたい狙いがあります。


リップル(XRP)のロックアップ計画はいつまで続くか

リップル社がXRPのロックアップを決めた2017年12月において、リップル社はXRPの総発行量1,000億XRPのうち、630億XRP(全体の63%)を保有していました。

ロックアップ計画はリップル社が保有する630億XRPのうちの9割(550億XRP)をロックアップし、2018年1月から毎月10億XRPを上限としてXRPを市場に放出していくというものです。ロックアップされた550億XRPは最短で55ヶ月で市場に放出される予定ですが、単月の放出量が10億XRPに満たない場合は未放出分のXRPを再度55ヶ月間ロックアップし、その後市場に放出される予定となっています。

2021年8月現在、XRPはどの程度市場に開放されているか、グラフにしてみました。

Cumulative XRP in escrow


2018年1月には10億XRPをフルに放出した後、次の月から1〜3億XRPを市場に放出し2021年8月にはエスクローされた550億XRPは474億XRPまで減少しています。76億XRPを放出するために2年8ヶ月かかっているので、このペースで行けば全てのXRPが開放されるは約16年後という計算になります。


考察

ここからは私の考察になりますが、おそらくXRPを保有する投資家はロックアップを通じて世の中のXRPホルダーがうまく分散していけば良いと考えているはずです。ステークホルダーが分散すればするほど、価格操作のリスクは軽減され、中央集権的なリップル社の立場は(保有量だけに注目した場合)少しつづ弱くなっていくからです。

取引にかかる時間と手数料がBitcoinや他のPoW型の仮想通貨と比べて優位なXRPが中央集権のデメリット部分を解消すれば、より便利なデジタル通貨が誕生すると信じているはずだと思います。

しかしながら、ロックアップ期間を設けて市場に少しずつXRPを解放していくこととXRPの保有者が分散していくということはイコールではないかもしれません。

xrp markets Report
参照元:Ripple

リップル社の2021年2Qレポートを見れば四半期で$150.34M〜$157.92M(約174億円)のXRPを稼いでいますし、他の大量ホルダーが現れれば、中央集権的な問題は解決しないリスクも覚えておくことが重要だと思います。

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