
この記事では以下の悩みや疑問を解決していきます。
「エスクローサービスとは?」
「決済とエスクローの仕組みを知りたい」
「不動産で聞くエスクローってなに?」
「ブロックチェーンでエスクローはどう変わる?」
エスクローサービスとは
エスクローとは、「取引を仲介する人」という意味です。
エスクローサービスは、取引の安全性を保証するサービス。
売り手と買い手の間に利害関係のない立場で入ることによって、両者にとって安全な取引を提供します。
万が一、不正があればそれを発見し解決することもエスクローサービスの役目です。
決済利用されるエスクロー
オンライン決済を例にとって、エスクローサービスを説明します。
エスクローサービスの流れ |
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エスクローサービスのメリットは2つ
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商品代金をエスクローエージェントが確認できない場合、商品は発送されない仕組みをとることによって、いたずら注文や不正注文を防ぐ事ができます。
商品を発送したけど、代金が回収できなかったというトラブルが起きない仕組みです。
買い手は万が一不良品や偽ブランド品などの商品が売り手から送られた場合、それをエスクローエージェントに報告し、取引が不正であるということを申告する事ができます。
当然、購入を希望している商品が届かないわけですから買い手が支払った商品代金は返金され、取引が成立することはありません。
このような仕組みを取ることによって、偽ブランドを売りつける業者や不良品を扱う業者の取引が成立することを防ぎます。
不動産契約に利用されるエスクロー
不動産の契約はオンライン取引のように簡単ではありません。
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上記以外にも、不動産契約時に確認しなければいけない項目は多岐に渡ります。
上記のような項目を全て調査し、契約を正しくサポートするのがエスクローサービスの役割です。
エスクローエージェントは契約に関わる調査を徹底的に行った後、契約書に書かれている内容が履行された場合のみ、売り手に代金を支払います。
万が一、不正があったり契約書に書かれている内容に嘘や偽りがあった場合、買い手に代金を返金するなどの対応が実行されるため買い手は安心して取引を成立させることができます。
ブロックチェーンとエスクロー
ブロックチェーン技術を使ったエスクローサービスの開発が仮想通貨界隈で話題になりつつあります。
暗号技術の1つにマルチシグ(マルチ・シグネチャ)という技術があります。
マルチシグとエスクロー
マルチシグとは、複数人(二人以上)のサインによって契約が成立する仕組みです。
関連記事:マルチシグ(マルチシグネチャ)とは?仕組みを解説
ブロックチェーンとエスクローの可能性
マルチシグのような技術を利用することにより、エスクローサービスを個人に委託することも可能です。
現在は専門企業でしか行うことができなかったエスクローサービスが個人で実行することができれば、手数料コストは劇的に下げることが可能です。
さらに個人はエスクローサービスによって手数料収入を得ることができるため、お小遣い稼ぎを得ることもできるエコシステムが完成します。
おすすめの仮想通貨取引所
ブロックチェーン技術を使ったエスクローサービスは、仮想通貨との相性が抜群です。
仮想通貨決済と合わせてエスクローサービスが提供される将来もそう遠くはないはずです。
仮想通貨を購入するなら以下の記事をご覧ください。
関連記事:【2019年最新版】日本のおすすめ仮想通貨取引所ランキング
エスクローに関する法律
エスクローサービスを取り扱うには「資金決済法」の理解が必要不可欠となります。
2012年に施行された資金決済法により、「資金移動業」の登録を受けることができれば、100万円を取引金額の上限として送金業務を行うことができます。