草コインの意味

草コインの定義

色々な意味で「草コイン」が使われていますが、この記事では時価総額(= 1枚あたりの単価 × 総発行量)が小さい仮想通貨のことと定義します。2019年6月時点で時価総額が1,000億円以下の仮想通貨を草コインとして紹介していきます。


草コインのメリット

これから仮想通貨を始める方であればビットコインやイーサリアムリップルの方が確実生が高く、値上がり益を得やすいことは間違えありません。しかし、時価総額の低い草コインが注目されるのはその値上がり率が驚くほど高いと予想されるからです。

過去2017年の値上がり率を調べてみると、ビットコインよりも時価総額の低い仮想通貨の方が成長率が異常に伸びていることがわかります。

2017年仮想通貨の成長率銘柄ランキング
順位 銘柄 シンボル 成長率
1位VergeXVG9,815倍
2位MonacoinMONA377倍
3位RippleXRP273倍
4位NEMXEM240倍
5位LiskLISK129倍
6位EthereumETH86倍
7位DashDASH84倍
8位LitecoinLTC49倍
9位MoneroXMR23倍
10位EthereumClassicETC18倍
11位AugerREP16倍
12位BitcoinBTC14倍

たった1万円程度の少額投資でも成長率が高い仮想通貨に当たれば、ものすごい倍率で資産が増える可能性があるというのが草コインの大きな魅力となっています。


草コインの悪い意味

草コインは期待値が高い一方で悪い意味でも使われることがあります。それは、時価総額が低くまったく評価されるべき仮想通貨ではない、草のようにほとんど価値のない仮想通貨として捉えられることもあります。

当然そういった仮想通貨は投資対象にはなりません。時価総額が低く将来性もないという意味で草コインという単語が使われる場合もあるということを認識しておきましょう。


おすすめ草コイン1「NEM」

日本で買える草コイン

NEMは日本の仮想通貨取引所「Zaif」や「コインチェック」でも購入できる仮想通貨銘柄。2019年6月時点の時価総額は約980億円で一枚あたりの単価は10円(CoinMarketCap調べ)となっています。

NEMは財団の体制や財政状況が不安定かつ、チェーンの処理速度が比較的速くないことで過小評価されていますが、スマホやPCがオフラインでも仮想通貨を掘ることができるハーベスト機能やプライベートブロックチェーンとしての機能があり、将来性はかなり期待できる仮想通貨の1つです。当ブログでも過去記事で将来性に触れていますので、ぜひ参考にしてみてください。


2019年10月カタパルト実装

NEMの今後の将来性で最も期待されているのがアップデートプログラムである「カタパルト」。NEM財団のロードマップでは2019年10月にカタパルトをリリースするスケジュールを公開しています。細かいスケジュールについては過去記事「NEMのカタパルトはいつ実装される?【2019年最新】」にまとめていますが、実装されることによってブロックチェーンの性能といては格段に速くかつ高難易度の契約ができるようになります。


NEM決済できる店舗拡大

NEMは日本の仮想通貨取引所を通じて簡単に取引ができる側面から飲食店などで決済できるお店も増えており、NEM決済を目的としたフリーマーケットイベントなども実施されています。



おすすめ草コイン2「Zcash」

匿名系仮想通貨

Zcash(ジーキャッシュ)は送金先、取引履歴、送金数量のプライベート情報を第三者から閲覧することができない匿名系仮想通貨と呼ばれる仮想通貨。ただしデフォルトではビットコインのように第三者でも閲覧できるブロックチェーンを使っているため、使用者が匿名機能のオンオフを設定できる仕様となっています。詳しくは過去記事「Zcash(ジーキャッシュ)仮想通貨としての将来性」をご覧ください。

2019年6月時点の時価総額は約830億円。一枚あたりの単価は12,223円(CoinMarketCap調べ)となっています。



日本では過小評価される

日本では匿名系仮想通貨の取り扱いが金融庁の判断によって認可されていません。2018年6月には匿名系仮想通貨を扱っていたコインチェックが上場廃止を実施しました。

コインチェックはZcashだけでなく当時扱っていたMoneroDASHも同様に上場廃止。日本では匿名系仮想通貨が過小評価されており、個人のプライバシー問題よりもマネーロンダリングや犯罪の温床になるとして嫌煙されています。

アメリカでは公認

アメリカなど海外では匿名系仮想通貨は受け入れられる傾向にあり、送金に関するプライベートな情報を守るのは個人情報を保護する観点として当たり前という認識があるようです。2018年11月にはアメリカの大手仮想通貨取引所であるCoinbaseにZcashが上場し価格も大きく高騰させました。現時点ではCoinbase Earmという仮想通貨学習サービスにもZcashが採用されるなど徐々にメジャーな仮想通貨となっていくと予想されます。<.p>

おすすめ草コイン3「Vechain」

物流を変える仮想通貨

Vechainは商品情報をブロックチェーンで管理するシステムおよび仮想通貨で偽ブランドの偽造防止や品質管理に大きく貢献すると言われているプロジェクトです。2019年6月時点での時価総額は542万円で、一枚あたりの単価は0.9円(CoinMarketCap調べ)となっています。


すでに実証実験も進んでおり、今後需要が拡大する可能性も低くはありません。詳しくは過去記事「VeChain(仮想通貨VET)の将来性」をご覧ください。


BMWと提携

Vechainは2018年2月にドイツの自動車メーカー大手であるBMWと提携したことを発表。それ以外でもVeChain高い将来性を評価され、「DNV GL」「中国たばこ産業」「BitOcean」などの大手企業と提携しながら実証実験を繰り返したり、マイクロソフトやApple、IBMなどの世界のTOP企業のデータセンターがある地域でもある「中国の貴州省政府」とパートナースップを提携しています。


おすすめ草コイン4「Omisego」

タイで人気の仮想通貨

OmiseGoはタイのバンコクを中心に銀行口座を持たない人が簡単にモバイル決済ができるシステムを提供する仮想通貨プロジェクトです。2019年6月時点での時価総額は417億円で、一枚あたりの単価は297円(CoinMarketCap調べ)となっています。


マクドナルドの決済に導入

タイで243店舗を展開しているMcDonald’s Thailand Co.LtdがOmiseGOのオンライン決済サービスを導入しました。

その結果マクドナルドでは、従来のシステムでカード決済を利用するためにはページ遷移する必要がありましたが、導入後はすべての過程を単一のページ上で完結させることが可能になり、決済に必要な時間と手間を大幅に削減することに成功しています。それ以外でも詳しい情報については過去記事「仮想通貨OmiseGOの今後」をご覧ください。


おすすめ草コイン5「THETA」

Youtube創設者が顧問

theta顧問

THETA(シータ)は動画処理を代替するためのプラットフォーム「分散型ストリーミング動画プロジェクト」を展開しています。アドバイザーにはYoutubeの共同創業者であるSteve Chen氏が参加し、2018年5月には大手仮想通貨取引所であるBinanceにも上場を果たしています。詳しくは過去記事「仮想通貨THETA(Theta token)の仕組みと将来性」をご覧ください。

2019年5月時点での時価総額は920億円で、一枚あたりの単価は10円(CoinMarketCap調べ)となっています。