ビットコインゴールドとは

ビットコインゴールドは、創設者である中国人のジャック・リャオ氏が「ビットコインマイナー(採掘者)の分散化」と「アルゴリズムをSHA256からEquihashへ変更する」という目的で作られた仮想通貨です。
ビットコインゴールド概要
項目 | 詳細 |
プロジェクト名 | Bitcoin Gold |
通貨単位 | BTG |
公開日 | 2017年10月 |
アルゴリズム | Equihash |
発行上限 | 2,100万BTG |
創設者 | ジャック・リャオ |
ビットコインゴールドがハードフォークした要因
マイニングの分散化
ビットコインをハードフォークさせることでビットコインゴールドを誕生させた理由の一つはビットコインマイナー(採掘者)の分散化です。
現在もビットコインの採掘(マイニング)は、中国の限られた企業が独占状態となっています。ビットコインよりも簡単にマイニングできる仮想通貨(ビットコインゴールド)を増やすことでマイナーの分散化を図るというのがビットコインゴールド創設者であるリャオ氏の狙いです。
ビットコインゴールドは、ビットコインに採用されているSHA256を使わずにEquihashというアルゴリズムを採用する事によってASIC(コンピュータチップ)を牽制しビットコインのマイニングマシンよりも低性能なCPU、GPUのコンピュータでもマイニングができるようになっています。
マイニングの分散化は難航
2017年8月1日のハードフォークでビットコインと分裂したビットコインキャッシュはブロックサイズなど明確な問題解決技術を備えながらビットコインから分岐しましたが、それでもビットコインのマイナーが分散することはありませんでした。この事実からビットコインゴールドのマイニング分散化はかなり難易度が高いことを目的としていることがわかります。
マイニングの知識については以下の記事を参考にしてみてください。
各取引所のビットコインゴールド付与対応
ビットフライヤーの付与
ビットフライヤーは2017年12月にビットコインゴールドを付与する計画を発表しています。発表された文章には以下のような文言が明記されています。
当社は、BTG 分岐前にお客様がbitFlyerアカウントで保有されていたビットコイン現物の数量と同量のBTGをお客様に付与します。
当社が BTG 分岐を恒久的ではない、リーガル、コンプライアンス面の懸念がある、お客様の資産保護等に問題がある(リプレイアタックに向けた対策が不十分である、プロトコルに何らかの脆弱性がある等)、その他の理由により付与が適切ではないと判断した場合はBTGの付与を行わない可能性があります。その場合、一切の損害について当社は補償いたしません。
現状を踏まえた対応としてはビットフライヤーで管理しているビットコイナーにはビットコンゴールドが付与されない可能性もあります(2019年5月時点)
コインチェックの付与
コインチェックも2017年12月にビットコインゴールドへの対応指針を発表。公式サイトでは新しいコインを付与する判断基準が掲載されています。
コインチェックが付与する判断基準
- 二重移転を防止する措置が講じられていること。
- お客様の資産を侵害する仕組みが講じられていないこと。
- 新コインの有する機能が、不法、不正な行為を誘引するものではないこと。
- HFを計画する者による過剰なプレマインなどの利益独占行為が認められないこと。
- その他、新コインの健全な流通を妨げる事象が認められないこと。
付与対応をしない取引所
bitbank、BiTrade、Zaifの3社はビットコインゴールドの付与に対応しないことを発表。対応できない理由は総じて以下の可能性があるためとしています。
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ビットコインゴールドの付与に対応する取引所も結局この点の問題が解決されない限り対応はできなかったというのが現実です。
ビットコインゴールドの購入方法
ビットコインゴールドは日本の仮想通貨で直接購入することができません。Binanceなど海外の仮想通貨取引所を使うことで手に入れることができます。
ビットコインゴールドの購入方法 |
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