仮想通貨Arcblock(ABT)とは

arcblock

仮想通貨Arcblock(ABT)とはブロックチェイン技術とクラウドコンピューティングを組み合わせた包括的なソリューション」を実行するプロジェクトです。


Arcblockの概要

Arcblockの基本情報
項目 詳細
通貨単位ABT
公開日2018年2月
発行上限1億8,600万枚
創設者Robert Mao

2019年6月1日時点のArcblock時価総額は48億円(CoinMarketCap調べ)。


Arcblock関連リンク


仮想通貨Arcblock(ABT)の特徴

ブロックチェーン3.0技術と公表

blockchain3.0

Arcblockチームベンバーは自らの技術を「ブロックチェーン3.0」と公表しています。3.0があるくらいなので当然1.0と2.0の定義も以下のように存在します。

  • ブロックチェーン1.0:ビットコイン
    ブロックチェーン1.0とは仮想通貨で最も古い歴史を持つビットコインの誕生を意味します。世界中で使えるデジタルコイン、暗号技術、ブロックチェーンという新しい概念のことを総称してブロックチェーン1.0と呼んでいます。

  • ブロックチェーン2.0:イーサリアム
    仮想通貨を通貨以外の活用方法が誕生したことをブロックチェーン2.0と呼びます。主にイーサリアムのスマートコントラクトという概念がそれに当たりますが、ブロックチェーン上に契約書やプログラムなど通貨以外のデータを保存するという技術を総称しています。

  • ブロックチェーン3.0:Arcblock
    ブロックチェーン3.0とはブロックチェーン上のデータとブロックチェーンの外にあるクラウドやコンピュータを連動した新しいブロックチェーン技術のことを総称しています。ブロックチェーン単体に頼らない運用をすることによって、より高性能なシステムを構築できるのが狙いです。


秒間10万件の取引処理

blocket

ArcBlockはローカルテスト環境とAWSを備えたBlockletを実装し、秒間10万件以上のトランザクションを処理出来る事が設計の目標にWindows Azure、Google Compute Engine、IBM Bluemixなどのコンピューティングプラットフォームをサポートする予定です。ArcBlockはテストと開発を1台のコンピュータで実行することも可能でユーザが追加のブラグインを利用することなくウェブブラウザもしくは、アプリストアからモバイルアプリを直接ダウンロードする事で簡単にアクセスすることができます。(この技術は現在特許出願中)


ICOができるArcblock

Arcblockのプラットフォームを利用する開発者は独自トークンのすべての機能を継承するカスタムトークンを作成することもできます。トークンは暗号化のためだけではなく、ユーザーID、証明書、ドキュメントから実世界のアイデンティティまで様々なものを表現できます。

ArcBlockではユーザーが一般的にトランザクションごとに料金を支払うEthereumまたはBitcoinとは異なり、アプリケーションプロバイダがエンドユーザの取引手数料を月単位で支払うことができるように設計されています。ただし、ArcBlockはクリティカルなサービスを提供する必要があるときに、多数のARCトークンを資産保護を目的としてロックするように開発者に要求します。


仮想通貨Arcblock(ABT)の仕組み

アプリケーションプロトコル「Blocklet」

Blockletは最新のマイクロサービスアーキテクチャとサーバーレスコンピューティング技術を活用した革新的なコンポーネントであり、あらゆるプラットフォームまたは言語で実装できる高水準のアプリケーションプロトコルです。Blockletはブロックチェーン上のデータだけではなく既存のデータソースに接続し、オンチェーンとオフチェーンの両方のコンピューティングを実行できることから「ブロックチェーン3.0」と公表されています。


そもそもプロトコルとはコンピューター同士が通信をする際の手順や規約などの約束事を意味します。ネットワークでコンピューターが使う言語翻訳機ようなもので、双方が理解できる同じプロトコルを使わないと通信は成立しません。プロトコルの例としてWebページを閲覧するためにはWebブラウザーとWebサーバーとがやり取りするためのHTTPというプロトコルが使われています。

わかりやすく説明するならば下記画像に写っている外国人がそれぞれ異なった母国語で話せば、会話は成立しないですよね。でも全員英語で話そうと取り決めてしまえは、会話は成立します。この規格を成立する役割がプロトコルです。

プロトコル説明

ArcBlockのマイニング

ArcBlockでもBitcoinとEthereum同様にマイニングができる設計ですが、そもそもマイニングの概念が大きく異なります。ArcBlockには「リソースマイナー」と「コンポーネントマイナー」の2種類のマイナー(採掘者)が存在します。

リソースマイナー

リソースマイナーは、クラウド・コンピューティング・リソースをシステムに提供したり、クラウド・ノードとして実行したり、自己ホスティング・コンピューティング・リソースを提供することができます。

ArcBlockでは、複数の関係者間でリソースを共有するなどのモデルの選択は完全にMinersに任され、必要に応じて変更することもできます。


コンポーネントマイナー

コンポーネント・マイナーは、新しいチェーン・アダプター、ブロックレット・コンポーネント、アプリケーションなど、ソフトウェア・コンポーネントをシステムに提供します。

たとえば、深層学習ベースの画像認識サービスを独自サービスの外で実行することが可能で、さらに他のArcBlockアプリケーションで使用する事も可能な設計になっています。


つまり、ArcBlockでは取引処理を承認することで報酬を得るのではなく、リソースやシステムを提供することにより、報酬(トークン)がもらえるという仕組みになっています。


仮想通貨Arcblock(ABT)の将来性

Arcblockが解決する問題

Arcblockを運営するプロジェクトメンバーは、現在の仮想通貨市場に存在するブロックチェーン問題点を以下のように考えています。

ブロックチェーンの問題点
    問題点1:パフォーマンスが貧弱(POOR PERFORMANCE)

仮想通貨の急激な需要に伴いビットコイン、イーサリアムを始め、送金遅延の問題が多く起こっている。

    問題点2:ユーザファーストではない(NOT CONSUMER FRIENDLY)

マイニングやアプリケーションの仕様が複雑すぎて、利用者が少ない。リテラシーを身につけないと使えない。

    問題点3:コストが高い(COST)

ブロックチェーンの開発費はもちろんのこと、送金手数料等も実用性がないほど高い。

    問題点4:汎用性が低い(PLATFORM LOCK-IN)

あたらしいアプリケーションの導入やハードフォークなどの改修作業が非常に困難。

    問題点5:機能が少ない(LACK OF FEATURES)

ブロックチェーンはまだ初期段階であり、現時点では機能が少なすぎる。

これらの問題を全て解決するのがArcblockのミッションです。


マイクロソフト出身

チームを代表するのが、CEOのRobert Mao氏とCTOのFlavien Charlon氏で、二人とも元マイクロソフト出身でソフトウェアのエンジニア経験があり、Robert Mao氏は過去にスタートアップ企業を立ち上げ、Levitagramという浮遊写真をとるアプリの開発を行ったり、The World Wide Web Consortiumに10年間在籍し、2017年12月にワシントン州シアトルに「ArcBlock inc」を設立しています。チームはほとんどの人がフルタイムで、30名近い人員で稼働しているとYoutube動画で語っています。

アドバイザーおよび投資家には、neteaseという時価総額437億円のオンラインゲーム会社社長だったり、元マイクロソフトジャパンのCIO(Chief Information Officer)が在籍しています。以下はインスタグラムにアップされた画像です。


LINUXやIBMも出資するプロジェクト

Arcblockpartner
Arcblockpartner2

Arcblockのパートナー企業にはLinuxやIBMなど大手企業が名を連ねています。linuxFoundationについては、linuxのパートナーになると「インダストリ」「リーガル」「テクニカル」「コミュニティ」などでいろいろな特典を受けられるようになっており今後も活躍も期待できます。


仮想通貨Arcblock(ABT)の購入方法

Arcblock(ABT)は、残念ながら日本の仮想通貨取引所であつかっているところは今の所ありません。Arcblockを購入するには、海外の取引所を使って購入する必要があります。

OKExや中国系の大手仮想通貨取引所でも購入することができますが、おすすめは分散型仮想通貨取引所の1つである「Kyber Network」がおすすめです。

Arcblockの購入方法
    手順2:GMOコインでBTCを購入する
    手順4:GMOコインで購入したBTCをマイイーサウォレットへ送金する
    手順5:Kyber NetworkでBTCとABTを交換する