
この記事では以下の悩みや疑問を解決していきます。
「ボリンジャーバンドとは?」
「ボリンジャーバンドの設定のコツが知りたい」
「ボリンジャーバンドから読み取れるアラートは?」
「ボリンジャーバンドの使い方は?」
ボリンジャーバンドとは
ボリンジャーバンド(Bollinger band)は1980年頃にジョン・ボリンジャー氏によって公表されたトレンド系のテクニカル指標です。

図のように値動き(トレンド)に沿って帯のように表示されているのがボリンジャーバンドです。
ボリンジャーバンドの計算式
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ギリシャ文字である「σ」はシグマと読みます。
計算式からわかるように「集計期間」と「期間中の終値」によって帯(ボリンジャーバンド)の形が変化する構造となっています。
ボリンジャーバンドの設定
ボリンジャーバンドは、相場の状況に合わせて集計期間と標準偏差(シグマ値)を調整して利用されます。
今回はGMOコインのスマホアプリを使って、ボリンジャーバンドの設定方法をしていきます。
ボリンジャーバンドで設定する項目は2つしかありません。
ボリンジャーバンドの設定項目 |
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ボリンジャーバンドの期間設定
GMOコインのスマホアプリでは画面右上にある矢印ボタンを押すと設定(滑車マーク)ボタン→ボリンジャーバンドと選択すると、ボリンジャーバンドの設定画面に移行します。

期間の規定値は「20」となっていますので、一般的にはこのままの期間で使い続けるのが妥当です。
ただし、20というのは土日が休みである株式市場の流れで1ヶ月を20営業日と見立てた指標となるため、24時間365日稼働している仮想通貨市場では30を設定するのが今後主流になる可能性があります。
ボリンジャーバンドとシグマ値
ボリンジャーバンドの大きさはシグマ(σ)値によって変動します。
シグマは1〜3の三段階で設定することができます。
シグマ値は大きくすると、ボリンジャーバンドの大きさが大きくなります。
ボリンジャーバンドが大きくなればなるほど、チャート(ローソク)はボリンジャーバンドの外へはみ出さなくなります。
シグマ値に対して、チャートがボリンジャーバンドの中に収まる確率は以下のように言われています。
標準偏差値 | 確率 |
±1σ(シグマ)内に値動きが収まる確率 | 68.3% |
±2σ(シグマ)内に値動きが収まる確率 | 95.5% |
±3σ(シグマ)内に値動きが収まる確率 | 97.7% |
シグマ値の設定方法

GMOコインのアプリでは「内バンド」「外バンド」という項目でシグマ値を設定することができますが、これは2つのボリンジャーバンドを設定できる仕様です。
外バンドと内バンドに同じ数字を入力してしまうとボリンジャーバンドは1つしか表示されなくなるのでご注意ください。
ボリンジャーバンドの見方
ボリンジャーバンドは3種類のパターンに応じて決まったサインがあります。
ボリンジャーバンドの見方「スクイーズ」
スクイーズはタオルを絞ったように、ボリンジャーバンドが小さくなっているパターンです。
スクイーズは値動きが静かなレンジ相場で発生します。
レンジ相場では利益を獲得しにくいため、スクイーズが発生したら投資は一旦ストップするのが得策です。
そして、スクイーズは大きな値動きが起こる予兆でもあります。
どちらに大きく動くのかを予想するのは、このタイミングがベストです。
ボリンジャーバンドの見方「エクスパンション」

エクスパンションはスクイーズとは反対にボリンジャーバンドが大きく膨らんだ状態を指します。
一般的にはエクスパンションの前は必ずスクイーズが起きており、ボリンジャーバンドはスクイーズとエクスパンションが繰り返し起きている状態となります。
つまり、大きい値動きと小さい値動きが交互に起きる特性を利用して、利益につなげるのが得策です。
ボリンジャーバンドの見方「バンドウォーク」

バンドウォークは、ボリンジャーバンドの縁もしくはバンドの外にローソクが飛び出しているパターンです。
バンドウォークは、「下落しすぎ」「高騰しすぎ」のサインです。
バンドウォークの後は相場が反発し、下落傾向から急に急上昇する可能性が高くなります。
バンドウォークが出ている時は、一旦取引を終了させてその後の機会を待つか、逆張りを狙って投資を開始するという施策もあります。
ボリンジャーバンドの見方「まとめ」
パターン | サイン |
スクイーズ | ・取引ストップのサイン ・無理に投資を開始しない ・次の値動きを見極める |
エクスパンション | ・発生直後に取引開始 ・その後のスクイーズに注意 |
バンドウォーク | ・買われすぎ、売られすぎのサイン ・相場が反転する兆し ・一旦取引はストップ |
RSIとボリンジャーバンドの組み合わせ
トレンド系テクニカル分析であるボリンジャーバンドはオシレーター系テクニカル分析との相性がいいという特徴があります。
分類 | 詳細 | 指標例 |
トレンド系 | トレンド強弱や長さを分析する手法 | ・移動平均線 ・一目均衡表 |
オシレーター系 | 買われすぎ、売られすぎを分析する手法 | ・RSI ・MACD |
RSIとは
RSIとは、売られすぎ買われすぎサインを分析する指標で、レンジ相場に強いという特徴をもってます。RSIの使い方や詳細については以下の記事をご覧ください。
関連記事:仮想通貨(ビットコイン)チャートでのRSIの使い方
RSIとボリンジャーバンドの相性はかなりいい
ローソクがボリンジャーバンドの境界線にタッチした後は値動きが反発し、移動平均線に近づいていくという特性があります。
さらにローソクがボリンジャーバンドの境界線にタッチした時、RSIが買われすぎ、売られすぎのサインが出ていれば、値動きが反発する確率があがります。
この2つの特性を利用して、逆ばりで儲けるというのが常套手段です。
投資は自己責任です。当然損失をする場合も可能性として高く、どこで損切りするかで投資が成功するかが変わります。
ストキャスティクスはRSIよりさらに感度が高い
ストキャスティクスはRSIよりさらに感度が高いため、レンジ相場などあまり値動きが激しくない相場でも効果を発揮します。
ストキャスティクスの詳細については以下の記事をご覧ください。
関連記事:仮想通貨FXで使えるストキャスティクスの使い方とRSIの違い
ただし、感度が強いというメリットの裏返しで感度が強くて騙しサインとなる可能性もあります。
利用する際にはRSIと並行してチェックするのがおすすめです。
ご紹介したボリンジャーバンドやRSI、ストキャスティクスを使った仮想通貨FXをするならGMOコインがおすすめです。
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