
この記事では以下の悩みや疑問を解決していきます。
「マイニングプールとは?」
「マイニングってどんな意味?」
「マイニングプールの電気代は?」
「クラウドマイニングプールは儲かる?」
マイニングとは
マイニングとは、仮想通貨の取引を承認する行為。
取引を承認した際の報酬として手数料の一部を受け取ることができるため、金を掘るという意味の「マイニング(採掘)」が使われています。
マイニングの意味
マイニングという言葉が使われる理由は、ビットコインのマイニングに由来します。
ビットコインのマイニングには、大量のコンピュータで計算処理をすることが必要不可欠です。
コンピュータの計算処理が「労働」に例えられ、報酬が金にとして見ることができます。
そして、ビットコインはゴールドラッシュのように世界中の人々が参加することとなった3つの意味が重なることにより、ビットコインの手数料収入を得る行為をマイニングと呼ぶようになりました。
マイニングは電気代が重要
マイニングでは大量のコンピュータを稼働させるために、多くの電気代が消費されます。
仮想通貨メディア「コインテレグラフ」によって、電気代の安い国ランキングが2018年2月に発表されました。

出典:【cointelegraph】どの国でビットコイン採掘すれば利益出る? 電気代ランキング
マイニングの電気代が安い国
電気代が安い国 |
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天然ガスや石炭などの自然燃料が豊富で安い国ほど、電気代が安い傾向にあります。
マイニングの電気代が高い国
電気代が高い国 |
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マイニングプールとは
マイニングプール(Mining Pool)とは集団でマイニングを実行している組織です。
Pool(プール)という英語は「溜まり場」「共同」という意味で使われます。
マイニングプールシェア率
マイニングプールのシェア率は「ハッシュレート」によって把握することができます。

出典:【blockchain.com】ハッシュレート分布
ハッシュレート(採掘速度)とは、マイニングにかかる時間を計測したものです。
ハッシュレートは1秒間に1,000ハッシュの計算であれば「KHs/s」と表記し、10億ハッシュであれば1GHsと表記し性能を判断されます。
ハッシュレートが高ければ高いほど、マイニングできる確率(シェア率)が向上します。
マイニングプール大手
ビットコインマイニングプールのほとんどは中国企業です。
中国はマイニングに利用されるコンピュータチップ(ASIC)の開発が進んでいるため、安い価格で高性能なコンピュータマシンを用意できることと、電気代が安いことは有名です。
マイニングプール大手:Bitmain
Bitmain(ビットメイン)はマイニングプール「BTC.com」と「AntPool」を運営する企業で、全体のハッシュレートのうち3割以上を占める巨大企業です。
コンピュータチップ(ASIC)の開発企業としても有名です。
.@BITMAINtech has announced a new 7nm bitcoin mining processor that it says offers a big boost in energy efficiency. https://t.co/1uoAHrl6Qx
— CoinDesk (@coindesk) 2019年2月18日
日本のマイニングプール
日本でもビットコインのマイニング事業に乗り出した企業があります。
GMOがマイニング事業へ

2017年9月、仮想通貨取引所GMOコインなどを展開するGMOインターネットグループがマイニング事業への進出を図りました。
マイニングマシンの開発や販売と同時に自社でもマイニングする事業を展開した結果、2018年12月には特別損失355億円を計上し一時撤退となっています。
GMO:新たな事業(仮想通貨の採掘(ビットコインマイニング)事業)の開始に関するお知らせ
マイニングプールは儲かるのか
マイニングプールの収益は仮想通貨の価格に連動します。
ビットコインの価値が上がればマイニングプールの収益は向上し、逆にビットコインの価値が下がれば電気代を払うこともできず赤字に転落します。
2018年は仮想通貨市場が暴落したことにより、多くのマイニングプールが撤退を表明しました。
マイニングプール大手のBITMAIN社も大規模なレイオフ(一時的な解雇)を実行しています。
イスラエルにあるBitmainの開発拠点が今週閉鎖との報道。23名の全従業員は解雇。https://t.co/I8BJZ9dd8O
— mineCC (@ETHxCC) 2018年12月10日
クラウドマイニングプール
個人がマイニングで利益を出す方法の1つとして「クラウドマイニング」という手法があります。
クラウドマイニングはマイニングプールへ投資することで、マイニングプールが稼ぐマイニング手数料の1部を配当金として受け取ることができる仕組みです。
仮想通貨が高騰している間は高い配当を得られる可能性がありますが、構造的に小さい手数料を多くの人で分け合うため、大きな利益は期待できません。
それでもクラウドマイニングに投資をしたいという方は、「手数料」「配当頻度」を十分に確認するべきです。
投資した金額はどの時点で回収できるのかを検証してみると、投資としての有効性を把握できるはずです。