イノベーター理論
イノベーター理論とは、新しい商品や技術などのイノベーションが生まれてから普及するまでの人々のグループを早い順に分類したマーケティング理論のひとつです。
出典:ビジネスのためのWEB活用術様より引用
イノベーターの由来であるイノベーション(英: innovation)は「技術革新」という意味があり、イノベーター理論は新しい技術やサービス、概念が世の中に普及する人々の種類とその量を以下のような釣鐘(つりがね)の形をしたグラフに表されます。
イノベーター理論の5つグループ
イノベーター理論は1962年にスタンフォード大学教授および社会学者のエベレット・M・ロジャーズ氏が提唱した理論(別名:普及学)です。
以下の5つのグループに分かれるのが特徴です。
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イノベーター(革新者)
イノベーターの特徴 |
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イノベーターはグラフでいう一番左側にある最も希少価値の高く全体のたった2.5%しか存在しないグループです。
彼らは世の中の固定概念や世論よりも自分の信じた信念のもと新しい技術に熱中し、常日頃独自世界への冒険心が湧き上がっている人たちです。
仮想通貨界隈のイノベーター
彼らは世間一般からみるとおかしく異端な存在に思えますが、世界に新しい技術が普及するきっかけをつくってくれるなくてはならない存在です。
仮想通貨界隈で言えば、サイファーパンクに関わっていた暗号技術の利用を促進する活動家や、ナカモトサトシなる人物がイノベーターに分類される人物です。
サイファーパンク(Cypherpunk)とは、プライバシーが守られる世界に変えていくために数学、暗号学、計算機科学、政治、哲学などあらゆる学術的な内容をメルマガで配信していく活動です。
サイファーパンクのメンバーにはTorの開発者、政治活動家「ジェイコブ・アップルバウム(Jacob Appelbaum)」やウィキリークスの設立者、拒絶可能暗号技術の発明者「ジュリアン・アサンジ(Julian Assange)」などメーリングリストには錚々たるメンバーが名を連ねています。
そして、Bitcoinの原論(ホワイトペーパー)もサイファーパンクに掲載されたことによって世界に拡散しました。
アーリーアダプター(流行に敏感な人)
アーリーアダプターの特徴 |
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アーリーアダプターはイノベーターに普及している技術を拡声器のように普及させる役割を果たします。
世の中の流行り廃りに敏感なだけに、トレンドの波に乗って大きな影響力を持っている傾向もあります。
仮想通貨界隈のアーリーアダプター
仮想通貨は2009年に誕生しましたが、それらの技術や情報に敏感に察知した方々がアーリーアダプターに当たる方々です。
現在の仮想通貨界隈の強いインフリエンサーとしても活躍し続けるRoger Ver氏やイーサリアムの開発者であるVitalik氏はまさにアーリーアダプターと言えるでしょう。
The reasons I started investing in Bitcoin in 2011 are the exact same reasons I’m investing in Bitcoin Cash today. pic.twitter.com/OpOV7OKeGN
— Roger Ver (@rogerkver) 2018年9月5日
アーリーマジョリティ(影響を受けやすい多数派)
アーリーマジョリティの特徴 |
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マジョリティとは「多数派」という意味で、アーリーマジョリティは新しい物事に対して前向きかつ高い情報収集能力をもちつつ「1人だと怖いけどみんなで進めば怖くない」的な精神傾向も同時に持っているグループです。
仮想通貨界隈のアーリーマジョリティ
仮想通貨が2009年に誕生し、最初の仮想通貨ブームは2014年に起きました。
個人的な見解となりますが、2016年までに仮想通貨投資を始められた方々がアーリーマジョリティと呼ばれるような気がします。
レイトマジョリティ(現実主義者、リアリスト)
レイトマジョリティの特徴 |
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レイトマジョリティは既成概念や目に見える確証を信じ、新しい技術に対しては歌がり深くかなり安定思考な傾向にあります。
新しい技術が完全に既存の技術を上回るもしくは一定数以上の勝率がないかぎり行動を起こしにい存在です。
仮想通貨界隈のレイトマジョリティ
仮想通貨市場は2017年に大きなブームが起こり、ビットコイン の価格は一時240万円を記録しました。
この頃ブームを受けて一気にテレビやネットメディアで仮想通貨を取り上げられることが多くなり、爆発的に投資人口も増えていきます。
ただし、2018年1月以降は急激な下落相場となり、市場は落ち着いていきますが2017年末までは多くのレイトマジョリティを獲得したと言えるでしょう。
ラガード(伝統主義者)
ラガードの特徴 |
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ラガードは世の中のトレンドや変化を好みません。
スマートフォンがこれだけ普及しているにもかかわらず、ガラケーを持ち続ける方などが典型的なラガードです。
ラガードは仮想通貨に否定的
株式投資などで成功しているウォーレンバフェットを始めとして、仮想通貨投資に否定的な人は少なくありません。
既存のビジネスで成功している人ほど新しい時代に対応するのは難しいとされています。
現時点で仮想通貨が世の中からなくなってもほとんど困る人はいないかもしれません。
ただし、今後仮想通貨がもたらす可能性は現在のインターネットを超える可能性もあります。
そんな仮想通貨に投資をしたい、ラガードから抜け出したいという方はまずはビットコインを少額持つところから始めてみてはいかがでしょうか。
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