タカラトミー（7867）は富山栄市郎が飛行機玩具を製作するために1924年冨山玩具製作所を創設したことから始まります。
タカラトミーは3代目社長まで富山家が続きますが、4代目と5代目は創業家から外れ、現在（2024年6月以降）の6代目社長「富山彰夫」氏から再度富山家が降臨します。
タカラトミーの事業内容
事業の大半はトミカやプラレール等のタカラトミーが製作する定番ブランドです。最近ではBEYBLADE（ベーゴマを現代風にアレンジした玩具）がアニメや漫画と共に海外でも人気となっています。
タカラトミーアーツはガチャガチャ・トイカプセルを製作する玩具メーカー、キデイランドはミッフィーやリラックマ、ちいかわ等のキャラクターグッズを販売する小売店事業を展開しています。
2025年2Q時点での海外売上比率は36.4％で、主戦場は日本ですが北米とアジアにおいても事業は成長しています。
タカラトミーの株主還元
タカラトミーの株主優待は100株以上保有すると自社製品（周年記念や特別なデザイン）が贈呈されます。
詳細は以下公式HPをご確認下さい。
さらに株主割引制度として、株式保有期間に応じて同社商品等を最大40%割引でご購入することができます（タカラトミーモール内での買い物）。
最大40％割引を受けるためには3年以上の保有が必要になりますが、出産と同時に株式を保有すれば子供が3歳児になるときには割引制度を利用することができるため、子育て世代にとって役立つ銘柄でもあります。
脅威の増配率
タカラトミーは2013年度の減配以降10年以上も減配はなく（12期連続非減配）、過去10年間の増配率は脅威の5.6倍（10円→56円）です。
株価が上がったことで配当利回りは %しかありませんが、株価が下がった場合には高配当銘柄と化る可能性があります。
タカラトミーの出産育児祝い金制度
余談ですが、タカラトミーが人材戦略の1つとして出産育児祝い金制度（一子出生につき200万円支給）を発表しています。
中長期経営戦略2030にて「自走的に持続的な成長ができる組織として、「アソビ」づくりに夢中になれる環境を構築する」を掲げる同社は多様な働き方を推進しており、在宅勤務、スーパーフレックスタイム、副業、配偶者の国内海外転勤に伴う休業制度（従業員のパートナーに国内海外転勤が発生した場合、パートナーの勤務地への帯同を前提に、5年以内の休業を認めています。）など柔軟な働き方に対応する制度が用意されています（引用元：タカラトミーグループのサステナビリティ）。
タカラトミーの事業リスク
おもちゃやキャラクターグッズにはトレンドがあり、大きく売れる時とそうでない時の差が激しくあります。
ちいかわやベイブレード等のヒット商品の寿命がどの程度続くのか、それに変わるヒット作を今後生み出せるのかによって業績は大きく左右されます。
また日本のような先進国においては少子高齢化によって子供の数が減っていくため、おもちゃの単価UPやプレゼント機会の創出等、戦略等も重要になります。
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