三菱HCキャピタル（8593）は三菱UFJリースと日立キャピタルが合併して2021年に誕生した企業となります。

三菱商事や三菱UFJ銀行を抱える三菱グループの強みと日立製作所のリース会社としてのビジネス領域が組み合わさることで強い顧客基盤を実現しており、航空やロジスティクスなど海外の実績も豊富にある企業です。

リース企業は顧客の代わりに機材や設備などを代わりに購入して貸し出す（リースする）サービスですので、企業の保有資産額がものを言いますが、2024年9月末時点での総資産額は11兆円とオリックス（16兆円）に次ぐ、国内2位の規模です。

三菱HCキャピタルの株主還元

日本屈指の大手企業をパートナーに持つ強みに加えてリースという安定したビジネスモデルにより、配当額は25年連続増配予定となります。

過去10年間の増配率は4.2倍（9.5円→40円）です。

三菱HCキャピタルの事業リスク

財務基盤も顧客も安定し隙のないビジネスモデルではありますが、あえて指摘するのであればROE（自己資本利益率、保有する資産に対して稼ぐ利益の割合）が競合他社と比べると高くありません。

ROEが高いリース会社としてはみずほリースや芙蓉総合リースは2桁以上のROEがありますし、資産額が大きいオリックスにも三菱HCキャピタルは負けているため、もっと利益率の高い取引先や分野を開拓していく必要があります。

26年度までに10％（二桁台）のROEは是非とも達成してほしいところです。

どの株にも言えることですが、リース業も顧客に寄り添うビジネスなので景気には敏感です。

出所：kabutan

リーマンショック時の最大下落率は-73%（533円→143.5円）、コロナ時は-39％（728円→437円）となります。

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