三菱重工業(7011)は三菱の創業者である岩崎彌太郎が1884年7月7日、工部省から長崎造船局を借り受けて造船事業をスタートさせたことから始まります。戦後の財閥解体後は1964年に新三菱重工業、三菱日本重工業および三菱造船が合併することで三菱重工業を発足させます。

現在は3事業ドメインと5つのセグメントを持っていますが、製品特性や類似性を踏まえて以下4つの報告セグメントとして事業を展開しています。

三菱重工
出所:三菱重工業

事業利益の大半を占めるエナジーセグメントでは、ガスタービン市場で世界No1シェアを獲得しており、水素ガスタービンの開発も行っていますが、中でも注目なのが「高速炉」の開発です。

高速炉とは、核分裂連鎖反応を高速の中性子によって維持する原子炉の方式です。AI・データセンターによるエネルギー需要が昨今話題となる中で新しい原子力発電技術および核融合技術は世界各国が喉から手が出るほどほしい技術となります。

原子力発電を建設できるメーカーは世界でもそれほど多くはありません。

    世界で原子力発電所を建設できるメーカーは限られている。フランスのEDF・フラマトム(旧アレバ、三菱重工出資)、中国の上海電気、アメリカのウェスティングハウス(かつて東芝と提携、現在はカナダの投資会社が保有)、三菱重工、GE、日立、ロシアのロスアトム、韓国の韓国水力・原子力会社(KHNP)などだ。

そして核融合炉市場は日本のメーカーにとっても有利とされており、三菱重工業もその一角に食い込む可能性を秘めています。

核融合
出所:XTech

防衛株としての三菱重工業

三菱重工は戦車や戦闘機なども製造しており、防衛株としても注目されています。


上記記事にもありますが、日本政府が射程圏外から対処できるスタンドオフ防衛および統合防空ミサイル防衛能力に注力しています。

それに応じて三菱重工では、ミサイル関連事業の開発・生産能力を増強を計画中です。


さらに宇宙産業ではJAXAとの共同開発による2007年よりH-ⅡAロケットの製造・打ち上げを実施しており、先日はH3ロケット4号機打ち上げ成功しています。



三菱重工業の防衛セグメントは政府予算とともに2023年度以降から大きく成長した経緯があります。よくも悪くも政府次第というのが事業の成長とリスクにも影響します。



三菱重工業の事業リスク

昨今では脱炭素化の流れから化石燃料を使った発電需要が衰退する可能性があります。火力発電システム事業を展開する三菱重工にとっては収益減となるリスクが生まれますが、原子力発電システムや宇宙・航空産業など幅広いポートフォリオを持つ事でリスク分散も図られています。


株価においては政府予算拡大後、株価が急上昇中です。

三菱重工業
出所:kabutan

政府予算が拡大する前のPERは7倍から14倍付近を推移していましたが、2024年11月5日終値のPERは30.1倍と人気化しています。


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