FPパートナー(7388)は2009年12月に生命保険会社の保険代理業を目的として「あんしんFP株式会社」として創業をスタートします。
事業内容としては訪問型ファイナンシャルプランニング(マネードクター)の提供を目的として、収益は生命保険や損害保険の手数料収入となっています。
出所:FPパートナー 2024年11月期第3四半期 決算説明資料同社のサービスはお金(=マネー)について気軽に相談できるかかりつけのお医者さん(=ドクター)のような頼れる存在でありたいという思いを込めて「マネードクター」とブランド化し、全国2,400名を超えるファイナンシャルプランナー(FP)資格を持つ営業社員が自宅や最寄りのレストラン・カフェ、勤務先など、顧客のご都合に合わせて指定の場所まで伺い、資産形成や相続、教育ローンなどお金に関する相談を無料で行うビジネスモデルです。
この訪問型ファイナンシャルプランニング・マネードクターが好調に推移しており、保有契約件数および保有顧客数は前年同期比で業績を大きく伸ばしています。
マネードクターが顧客に評価される理由としては、そもそもお金の問題というのは理解が難しく、独学での勉強するにもハードルが高い、さらには個別の状況に応じて金融商品の取捨選択など最適解が複雑に変化するということが考えられます。
情報収集をする時間がなく普段忙しい働き世代となる30代〜40代にとっては需要があるサービスです。
FPパートナーの将来性
同社の強みとしては保険の販売だけではなく、顧客のニーズに合わせて総合的な相談サービスを受けられるところにあります。
一般的な保険代理店では対応できないような資産形成や相続問題、教育資金や住宅ローンの問題などを個別に丁寧にヒアリングしながら解決するからこそ、頼られる存在となるというのが最大の強みであり、営業社員は全国各地で採用され、転勤もなく、常に顧客に寄り添う相談相手であることを重視しています。
FPパートナーの株主還元
FPパートナーは配当性向45%を目安として純利益の増加による増配継続、自社株買いの実施を目指しています。
さらに株主優待では年間6,000円分クオカードが贈呈されます。
2024年11月1日終値時点での優待利回りは2.04%。
配当を含めた総合利回りは5.18%となります。
FPパートナー事業リスク
訪問型保険代理業の主な重要指標は営業社員数および新規の顧客獲得数です。
事業買収や人材採用が計画通り進まない場合においては顧客獲得の進捗に大きく影響します。
また保険営業にて顧客や取引先に損害を与えるような法令違反行為が行われた場合、政府から業務停止命令等が発令される可能性が高くなるため、そのようなオペレーションリスクもあり、人に関わるリスクが高いビジネスです。
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