三菱商事(8058)は日本の三大財閥と呼ばれた三菱財閥が解体された後、営業部門が債権債務を継承して設立された財閥系企業です。

現時点での事業内容は以下8つのグループに分かれますが、連結子会社が915社、持分適用会社が403社と超巨大複合企業となっています。

三菱商事
出所:三菱商事 2024年度第2四半期 決算説明資料

正直すべての事業内容を把握するのは不可能ですが、三菱商事の主力事業は原料炭や鉄鉱石等の鉱山開発、それら製品のトレーディング業務を担当する金属資源グループです。

主にオーストラリアでの原料炭生産に注力しており、その他ではチリやペルーで銅の採掘企業へ投資をしています。

三菱商事


戦争や生成AI等を背景にたエネルギー資源の需要や経済成長による鉄鉱石や銅などの需要が増すほど同社ビジネスは活況となりますが、逆に景気が悪くなると逆回転も早く世界の景気に敏感に反応しやすいのが事業の特徴として挙げられます。


ローソンとの協業

資源ビジネスに次いで利益を稼ぐのは、ヘルスケアや食品流通などを担当するS.L.C.グループ(Smart-Life Creation Group)です。

コンビニ大手のローソンもこの事業の1つになりますが、今年上場廃止となったローソンはKDDIと三菱商事が協業していくことになります。

三菱商事


以下ローソンとKDDIの資料を見ると、より未来構想への理解が深まりますし、新しい価値創造に期待したいと思います。



三菱商事の株主還元

三菱商事は8期連続増配、過去10年間の増配率は4.2倍です。

三菱商事
出所:三菱商事 2023年度決算説明資料

総還元性向40%を目処として積極的な増配と自社株買いを実施し続けており、今後にも期待が持てます。

バフェット効果も相まって、2020年8月以降の株価成長も目に見張るものがあります。

三菱商事
出所:kabutan

三菱商事の事業リスク

ビジネスの多くが海外で行われているため、金利や為替の影響を受ける可能性が高く、資源価格は景気や地政学的リスクに敏感に反応します。

三菱商事


特にアジアと南米のリスクマネー残高が高くなっており、周辺地域での自然災害や感染症等のリスクについても無視はできません。


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