ヨシコン(5280)は1969年1月、ヒューム管や建築用ブロック・コンクリート製品等の製造販売を目的として吉田コンクリート工業が創設されたことから始まります。
ヨシコンはマンションや戸建住宅などを販売をするレジデンス事業や不動産の賃貸や管理業務等にも従事していますが、売上全体の6〜7割強を占めるのは土地開発から施設の誘致・不動産販売を手掛ける不動産開発事業です。
出所:ヨシコン 2024年3月期(第56期) 決算説明資料2023年度までは不動産開発事業が全体の3割程度でしたが、2024年度以降は6割に増え、今期2Q時点では全体売上の8割に迫ります。
出所:ヨシコン 2025年3月期(第57期)第1四半期 決算説明資料ヨシコンの強み
2024年度から不動産開発事業が活性化した背景には地元である静岡県の不動産投資法人である「東海道リート投資法人」への物件供給および商工業・物流用地の引渡しが実現したことです。
出所:東海道リート投資法人東海道リート投資法人は東京から京都をつなぐ東海道地域で不動産を運用しながら賃料を稼ぐREIT(不動産を対象とした投資信託)法人であり、中でもヨシコンのお膝元である静岡県を重点地域として位置付けています。
出所:東海道リート投資法人 第6期 決算説明資料(2024年7月期)今年9月3日時点での東海道リートの価格は東証リート指数を大きくアウトパフォームしている状況です
今後も地域の不動産ポートフォリオを拡大させつつ、リニア中央新幹線の開通などが予定通り進めば不動産の価値は上がりやすくなるはずです。
ヨシコンの株主還元
ヨシコンは今期で14期連続増配(10年間の増配率は2.9倍)を見込んでいます。
配当性向は脅威の16.4%ですww
DOEも1.6%と余裕たっぷりで連続増配を継続中とあり、とても頼もしくもあります。
株主優待は実施していませんが、配当利回り3.92%もあれば十分です。
ヨシコンの事業リスク
不動産開発を手掛けるヨシコンは開発や建設開始から引き渡しまでのリードタイムが長く、工事が完成しないと売上が計上されません。
リードタイム中に人件費・建材価格が高騰したり、大地震や自然災害によって工事期間に遅れが出る、借入コストが変動するなどのリスクも十分考えられます。
不動産価格は長期的には安定しやすいですが、リーマンショックやコロナなど景気に左右されやすい特徴もあります。
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