アークランズ(9842)は1970年7月、利器工匠具を中心とした金物類の卸売業として新潟県三条市で坂本産業として創業を開始しました。
現在は以下5つの事業を展開しています。
- 小売事業:ホームセンタームサシ、スーパービバホーム等のホームセンター事業
- 卸売事業:DIY関連用品・園芸用品等の販売
- 外食事業:とんかつ専門店「かつや」、からあげ専門店「からやま」を主力とした飲食店の経営等
- 不動産事業:不動産の賃貸
- その他:スポーツクラブ及びフィットネスジムの経営
直近(2024年2Q)決算時点では、営業利益の7割が小売事業と外食事業で占めている状況です。

小売事業は4月から7月までの売上高が以下の通り苦戦中です。

小売業界におきましては、雇用・所得環境の改善が進む一方で、物価上昇やエネルギー価格の高騰が消費者の生活 防衛意識を高め、消費行動は慎重さを増しています。加えて、人件費や物流コストの上昇、さらにはオンラインショッピングや他業態との競争激化も、業界全体にとって厳しい環境をもたらしています。夏季における猛暑や天候不順も、需要変動に影響を及ぼしました。
引用元:アークランズ 2024年2Q決算短信
外食事業は他の事業と比べると絶好調ですが、競合の飲食店も好調なため、このまま成長軌道を続けられるのかに注目です。

好調な「からやま・からあげ縁(国内)」ではグランドメニューの改定と6回のフェアメニューと1回のキャンペーンを実施した結果として上記の売上高につながっています。

事業等のリスク
最大の事業リスクは競合他社の存在です。
ホームセンターで言えば、ダイソー・3COINSなどのディスカウント系ショップやドラックストアに顧客が取られる可能性が高く、無印やニトリなどではコスパの高い日用品や家具など取り扱い商品が増える度、品揃え評価の高いホームセンターの価値は相対的に低くなりかねません。
アークランズは2022年度ビバホームを買収後、売上高・営業利益ともに過去最高を更新できていません。


洗濯洗剤や水などの消耗品を低価格で提供したり、ペット関連商品やガーデニング用品を拡大、プライベート商品を開発するなどの戦略を公表していますが、競合他社との差別化がどれだけ実現するのかが今後の成長戦略の1つとなるはず。
投資をする際には実際にビバホームやムサシに足を運んで買い物してみるのも1つの判断材料になる気がします。
アークランズの株主優待
アークランズの株主優待は2月末及び8月末の当社の株主名簿に記載又は記録された単元株式(100 株)以上を保有する株主に対して、アークランズグループの小売店及び飲食店共通で利用できるご優待券が贈呈されます。
- 100株以上…1,100円分(550円×2枚)の優待券
- 200株以上…2,200円分(550円×4枚)の優待券
- 1,000株以上…11,000円分(550円×20枚)の優待券
- 引用元:アークランズ株主優待
カツ丼と工具が並んだ珍しい優待券でSNSでも人気です。
アークランズの連続非減配を継続
アークランズは2007年に配当プログラムを開始以来、減配はありません。
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