クレスコは1988年4月にソフトウェア・システム機器の開発及び販売を目的として西新橋で創業しました。

事業内容はシステム開発・企画・保守等の総合サービスを展開する「ITサービス事業」と顧客のDX実現を支援する製品やサービスを提供する「デジタルソリューション事業」の2つに分かれます。

デジタルソリューション事業は全体売上高の7%しかありませんので、主軸はITサービス事業です。

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出所:クレスコ 統合報告書2024

クレスコ(4674)の将来性

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過去の連結売上高推移を見ると、2002年から2005年までは低迷期もありましたが、基本的には右肩上がりで事業を拡大させており、リーマンショックもコロナショックも力強い成長で乗り越えています。

統合報告書や中期計画にもあるクレスコの7つの成長戦略の1つ目に「共創型モデルの確立」とありますが、クレスコは顧客とともにシステム開発や運用を提供していくビズネスのため、契約の継続率&アップセル率のどちらか or どちらも異常に高い傾向があるはず。

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これが不況時でも売上の減少幅を最小限に抑え、かつ確実な右肩上がりの成長を支えた最大の理由とも言えます。

しかも顧客の業種バランスはほどよく分散されており、エンターブライズ分野が36.9%、金融分野が30.4%、製造分野が25.7%です。

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出所:クレスコ 2025年1Q 決算説明資料

クレスコ(4674)の株主還元

クレスコは株主優待は行っていませんが、当期純利益の30%相当を目処に株主還元をすることを公言しており、今期(2025年3月期)においては当期純利益の40%を継続的に還元していくと発表しています。

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クレスコは5期連続増配中で今期配当が計画通りいけば6期連続の増配です。

2010年や2019年など10年に1度ぐらいの頻度で減配したことはありますが、長期で見れば増配率はかなり高くなっています。


2024年10月22日終値時点での配当利回りは3.04%

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出所:IRBANK

過去10年間の株価は以下の通り徐々に右肩上がりとなっていますが、2018年、2020年は大きく下がる局面もありました。

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出所:kabutan

クレスコ(4674)の事業等のリスク

主な事業リスクとしては「不採算プロジェクト」を発生させないこと。クライアントとのコミュニケーション不足や要件定義・予算・収支管理などで失敗してしまうと採算の合わないことを長期間続けることになるため、そういうミスを発生させないことが重要です。

そしてミスの原因と利益の根源となるのが「人(ITエンジニア)」です。

優秀なエンジニアの確保さえうまく継続できれば事業は大きく成長しますが、人材確保および人材育成が計画通り進まなけば事業は停滞します。

2024年8月7日に行われた決算説明会では、質疑応答にて代表である冨永氏より以下の内容が発言されておりました。

    採用に関しましてはグループ内で新卒採用200名以上を毎年取るという目標を立てて採用活動をしております。一応、目標はこの4月も達成できましたし、来年度も今達成できるよう見込みが立っております。ただ、キャリア採用に関しましてはなかなか苦戦しているというのが状況です。育成に関しましても、今のホットなソリューション系の育成に注力するというような形で、外部研修だけでなく、内部の研修も強化して育成を努めております。


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