昨日は以下もんちゃんさんの投稿に対して、投機と投資の違いを指摘するリプ・引用RTが多く拡散されていました。
-1730万円です。30年間貯めたお金は
— もんちゃんの株日記 (@monnchankabu) September 20, 2024
株で全部無くなりました。
もうすぐ49歳です。失ったお金を
取り返すには年を取りすぎました。
これからも同じ失敗をして
もっと負けを重ねるでしょう。
株は本当に怖いです。
お金に働いてもらうなんて嘘です。
貯蓄から投資へなんて危険すぎます。
投機と投資の違い
投資と投機の違いについて、三菱UFJが以下のように説明されています。
投資は長期的に資産を運用してコツコツとお金を増やしていき、投機は短い期間で大きな利益を得ようとするものです。 「投機」は、短期的な価格変動による売却益だけを狙って取引を行います。 時間と資金に余裕のある人は「投機」により短期的にお金を増やすことも可能です。
引用元:三菱UFJ信託銀行株式会社
個人的な観点を加えて「投資と投機の違い」を表にまとめると、以下の通りだと思われます。
広義での投機と投資の違い
投資を取り巻く環境の中には投資・投機・ギャンブル・詐欺などがありますが、それらを期待値の高さ、投資期間(時間軸)の長さで表すと、大雑把ではありますが以下のように分類することもできるはずです。
期待値というのは、リターンがプラスで終わる確率と捉えて頂くと簡単です。
例えば宝くじや競輪・競馬などの公営ギャンブルはごく少数の勝者しか発生せず、大半の人が負けて終わるため期待値は限りなく低くなるお金の使い方であり、結果も数分もしくは数時間などその日のうちに判明するため時間軸も短くなります。
投機に関しては、時間軸の長さより期待値の低さの方が特徴的だと思われます。
例えば、株式投資であっても以下の方法で取引をしてしまうと「投機」と言わざるを得ません。
- 知識や経験を蓄積せず、サイコロを振るような感覚で取引を始める
- 誰かの予想を信じて取引する
- 株価チャートだけを見て取引をする
期待値が低いというよりかは、そもそも期待値がどの程度あるかも把握せず取引をしてしまっているパターンが多く、いわゆる「養分」と言われるような存在(高い確率で負ける事・期待値が低い取引に参加すること)になることが投機となります。
ごく稀ではあるものの、世の中には株のデイトレでも高い確率で利益を出す投資家もいますし、ギャンブルと言われるパチンコでも確実な収益を出す人がいるようですが、期待値というのは取り扱う商品によって決まるのではなく、その手法や研鑽など扱い方によって異なる場合もあります。
先ほどの図で全ての物事が分類できるわけではありませんが、一般的に「すぐに結果が出て・儲かる確率が高い」ような美味しい話は詐欺である可能性が高くなります。
また時間をかけた長期投資においても勉強したり経験を積む事を怠ると、お金をドブに捨てるようなリスクの高い投機となる場合があるので要注意です。
相場環境の変化
短期的に大きな利益を上げるためには、大きな価格変動と流動性が必要となりますが、最近の市場では価格変動が激しくなっているため、投機が行われやすい環境ともいえます。
以下の日経VIXを見ると、2023年から2024年7月以前までは20以下を推移しており、その後8月以降で相場が急変したことがわかります。
出所:日経平均プロフィル日経平均株価以外でもドル円レートもコロナ以前は110円台付近を緩やかに推移していたにも関わらず、2022年以降からは急激な円安が大きく進み、かつ値動きも激しく変化している状況です。
出所:外為どっとコムこのように値動きの激しい相場環境が「手っ取り早く利益を出したい」という投資家心理を刺激して投機を考える投資家も増えていったのかと考えられます。
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