先週の米国市場を振り返ると、年初から上り調子だった米国株指数は5%近くも下げ、VIX指数が上昇しています。
その他、金は安定していたものの、原油や仮想通貨は大きく下落する相場となりました。
セクター別の騰落率では、NVIDIAやブロードコム、SMCIなど半導体銘柄を中心とした情報技術セクターが最も下げており、安定した高成長を保ったのはディフェンシブと言われる生活必需品と公益事業セクターです。
両者は年初来株価でも15%程度上昇しており、PER水準も平均的です。
半導体銘柄が株価を下げた理由
雇用統計の発表後に株価は大きく下げています。
ここからは株価が下がる理由は無数にあり要因分析は容易ではないことを大前提と了承して頂けると助かります。
雇用統計発表前にも半導体銘柄の株価は徐々に下げていましたが、発表後に大きく下げた状況を考えると、雇用や経済の悪化により企業の設備投資が抑制されたり、製品価格を下げて利益を圧縮せざるを得ない状況があるかもしれません。
出所:trendforce上記trendforceによると、DRAMメーカー大手のサムスンやSKハイニクスの設備投資額は2021年をピークとして増えていませんし、NVIDIAも高評価となる決算を発表しましたが新型AI用半導体の生産拡大の遅れによるEPS成長率の鈍化が投資家の期待に応えられなかった要因として、決算後の株価は大きく下げる展開となりました。
半導体は「産業の米」と言われるほど電気製品やコンピュータを動かすのに欠かせないものですが、言い換えると景気に敏感であり、AIを活用したサービスやソフトウェアの市場が活況になるためには人の消費が活発でないと売上にはつながりませんし、経済が鈍化してしまえば、製品を作っても在庫が積み上がるだけで企業は利益を伸ばしにくくなります。
FRBの利下げ幅予想など難しい相場ではありますが、どのような状況になっても生き残れるポートフォリオを心がけていきたいと思います。
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