20歳の現役医学生である造船太郎さんがMEGA BIGに全財産7,300万円を突っ込んで2.2億円を当選させたそうです。



これは連日話題になりそうなぐらい凄い話。


MEGA BIGとは

MEGA BIGとは、サッカーの試合得点数を予想するスポーツくじです。

1試合(両チーム)の合計得点数を1点以下、2点、3点、4点以上の4通りどれになるかを12試合分予想し、12試合全部の結果を当てると最大12億円(キャリーオーバーがない場合は最高7億円)が払い戻しされる仕組みとなっています。

今回重要なポイントの1つですが、試合予想は手動では行えません。

試合予想はランダムで決定されるためプレイヤーは1口300円のくじを買うだけとなります。


そして今回、造船太郎さんが資産を増やせたわけには3つの勝利条件と2つの不確定要素がありますので、それを紹介していきます。

基本的にはMEGA BIGを買えば誰でも当選できるわけではないので、ご注意下さい。


3つの勝利条件

今回、造船太郎さんが資産を増やせた理由には特別な条件が3つあります。


台風で勝率が256倍

その1つ目は、台風10号による影響です。

12試合予想するはずのMEGA BIGですが、今回は台風の影響により4試合が中止となりました。

試合が中止となると、その試合のMEGABIGの予想はどの数字を買われていても「当たり判定」になるということです。


本来であれば、MEGA BIGは12試合分の試合結果全てを的中させる必要があり、その的中確率は1試合4通りの結果を12試合分で計算式に直すと4の12乗(4を12回かけた数)、つまり1,677万分の1の当選確率です。

ですが、台風の影響により4試合は当たり判定となるため、今回は残り8試合分の試合結果を当てれば1等が狙えます。

その当選確率は4の8乗である65,536分の1となるため、当選確率は256倍(1677万分の1→65,536分の1)へ跳ね上がったわけです。

これが1つ目の勝利条件です。


キャリーオーバーが58億円

2つ目の勝利条件は、大量のキャリーオーバーが発生していた点です。

当選の速報結果を参照すると、今回の払い戻し金額は1等2,480万円が269口、2等から6等までの300円が5,051,438口となるため、合計は6,676,367,108円(約66億円)でした。

MEGABIG
出所:スポーツくじ

66億円は過去のキャリーオーバーも含めた金額となります。

キャリーオーバーは過去1等が出なかった回の収益50%分が積み上がっており、今回は58億円のキャリーオーバーがあったそうです。

MEGABIG


さらに今回造船太郎さん以外にも金額に関わらずプレイヤーが激増した様子で販売サイトやくじ売り場での購入が難しくなるほど収益が増えたこともあり、払戻金が66億円にも膨らんだ結果となります。

前回の払い戻しは13億円(うち一等は12億円)となるため、今回は5倍の金額が払い戻されています。

これが2つ目の勝利条件となります。


勝率を上げる投入額

3つ目の勝利条件は、投入額です。

造船太郎さんは全資産である7,300万円を突っ込んだわけですが、勝率を上げるには最低でも1,966万円は必要だったと思います。

今回1等の当選確率は58,404分の1(投入口数1,570万口に対して1等が269口)でしたが、本来の計算では65.536分の1だったため、試合結果はランダム予想ではあるものの全通りを制覇するためには65.536通り×300円分を投入する必要があったはず。

造船太郎さんは7,300万円分も投入出来ていたため「さすがに全通り購入されている確率が高い」と踏んで今回の賭けに出たというわけであり、これが数百万円や数十万円の賭けとなると当選確率は下がってしまうため、勝利条件の1つには1,966万円分を何度も買う必要があったと思われます。


以上、ここまで説明した3つの勝利条件をまとまると以下の通りです。

  • 台風により当選確率が256倍になった
  • キャリーオーバーが58億円あった
  • 勝率を上げるには最低でも2,000万円は必要だった


2つの不確定要素

今回見事な結果を出された造船太郎さんですが、投じた7,300万円が0になる可能性がなかったわけではありません。


予想結果はランダムで決定される

不確定要素の1つ目は、試合結果が手動ではなくランダムで決定されるという点です。

MEGA BIGは12試合のうち6試合以上の結果を当てないと6等以上の配当を受け取ることができません。

MEGABIG


試合結果の全通りが65,536(今回のみ)だとして、3の6乗分である729通りは払い戻しされない結果ですので、仮に7,300万円が払い戻しされない1.1%分のくじだけが選ばれていた場合は掛け金がゼロになります。

ただその確率が限りなく小さかったことに加えて、1等の当選確率は256倍となる0.0015%だったため、24万口を買えば3.6回は1等が当選するのではという算段で勝負したというわけです。

当然、予想はランダムのため1等(0.0015%)だけが買われていない可能性もあったことは忘れてはいけないはず。


当選者が増えれば、一人当たりの払い戻しは減る

2つ目の不確定要素は、当選金額が山分けになるという仕組みです。

今回MEGA BIGが話題になったことで高額投入するプレイヤーが複数いたそうですが、1等の当選口数が増える分だけ賞金である66億円は山分けされる仕組みでした。

どれだけキャリーオーバーで払戻金が増えたとしても当選者数が増えて一人当たりの払戻金が減ってしまえばギャンブルの期待値は下がり続けます。

SNSでは運営がわざと当選口数を水増しいているのでは?などという声もありましたが(さすがにそれはないはず)、当選者が増える分だけ一人当たりの払い戻し金額が減ってしまうので、1等が当たったとしても資金を十分に回収できなかった可能性はあるわけです。


今後MEGA BIGをする際にはギャンブル的な不確定要素も十分に理解した上で楽しまれることをおすすめします。


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