株式投資をしていて「ハードランディング」「ソフトランディング」という言葉を聞いたことはありますでしょうか。
どちらも株価が下落する時に使われるワードですが、簡単に言えばハードランディングとは株価が急激に暴落すること、対してソフトランディングとは少しずつ緩やかに下がっていくことを意味します。
投資判断はひとそれぞれですが、今後の株式市場においてハードランディングを期待する投資家は現金や債券など無リスク資産の割合が高い傾向にありますし、ソフトランディングを期待する投資家は株式資産の比率が高い傾向です。
どちらが大き効く資産を増やせるか or 資産減少を小さく抑えられるかは将来になってみないとわかりませんが、ハードランディングとソフトランディングを予想するためには以下の経済指標データが重要になります。
購買担当者景気指数
購買担当者景気指数(Purchasing Manager's Index、PMI)とは、企業の購買担当者に新規受注や生産、雇用の状況などを聞き取り、景況感についてアンケート調査した結果を指数化した指標です。
製造業とサービス業で分けて発表されますが、どちらも50を下回ると経済が縮小しているサインとなります。
出所:S&P Global2020年のコロナショックではPMIが急激に低下したことで株価も一時的に急降下する結果となりました。
PMIも毎月各国毎に発表される指標となるため、定期的なPMIカレンダーの確認が必要です。
消費者信頼感指数
消費者信頼感指数(Consumer Confidence Index、CCI)とは、消費者マインドのアンケート調査で個人消費やGDPとの相関性が高い経済指標です。
出所:conference boardカンファレンスボード(全米産業審議委員会)が毎月発表するCCIは毎月5,000世帯の消費者を対象に半年後の景況感についてアンケートが実施され、1985年を100として指数化しています。
住宅市場データ
住宅着工件数・住宅販売件数・住宅価格指数など住宅市場の動向は消費者の購買意欲だけでなく、銀行の貸付対応の良し悪しを判断する材料にも利用されます。
出所:Census Bureau毎月15日〜20日のタイミングで前月分の結果が発表されています。
新規失業保険申請件数
新規失業保険申請件数とは、失業者がはじめて申請した失業保険給付の申請件数を測定する指標で毎週木曜日に前週のデータが発表となるため、雇用統計の先行指標としても使われます。
出所:米国労働省失業率などの雇用統計が株価に与える影響は大きく、過去の推移を見ても相関関係があることはあきらかです。
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