投資を始める際、何から手を付けるべきか。

書籍を読んで投資知識を勉強したり、節約ノウハウを学ぶことなども必要になってきますが、最初に取り組むべきことは投資の目標設定が何より大切だと思います。

「何のための投資をするのか」を明確にすることで、勉強が面倒になった際や途中で諦めそうになった時に目標を思い出すことでモチベーションを保つこともできますし、目標がしっかりしていれば、目標を達成するための投資戦略もブレにくくなります。


目標設定のレベル

投資する目標を立てる際、いきなり高すぎる目標設定をしても達成までの道のりが長いと心が折れてしまったり、途中で諦めてしまう確率が高くなります。

だからこそ、最初は達成しやすい目標から設定し、低い目標を達成できたら次の目標を設定するというようなやり方がおすすめです。

目標設定は人によって様々かと思いますが、一般的に考えられる目標を考えてみると以下の王な内容があります(数字が大きいほど目標達成までの期間が長い or 達成難易度が高くなっています)。

    <具体的な目標を設定する>
    1. 家計収支をプラスにする(貯金を切り崩さない)
    2. 緊急時の資金(生活防衛費)を準備する
    3 住宅購入資金を確保する
    4. 子供の教育資金を準備する
    5. 老後資金・退職後の生活資金を確保する

まずは自分に合った目標の中で出来るだけ達成難易度が簡単な目標からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。


目標設定に応じたモチベーション管理

目標が設定できれば、それに向けて必要な知識を書籍やインターネットで学びながら実践していくこととなるはずですが、投資や資産形成はすぐに達成できるほど甘くはありません。

目標の種類によっては数ヶ月で達成できるものもあれば、10年以上かかるものもあります。

そこで途中でメンタルが折れないように自分自身のモチベーションを管理していく必要があります。

それぞれの目標に対してモチベーション管理のやり方をまとめましたので、参考にしてみてください。


目標レベル1:家計収支をプラスにする

家計収支をプラスにするためには複数の節約術を行う必要があります。

具体的には無駄な生命保険や使っていない月額サービスを解約したり、毎日の飲食代節約のために水筒や弁当を持参するなどの節約ノウハウがありますが、節約術をやりすぎてしまうとストレスを発散するために散財するようになったり、逆に前よりもお金を使ってしまう可能性も出てきてしまうため、自分にあった節約術をストレスがたまらない程度に実施することが重要です。


また節約を実施したのなら毎月必ず貯金残高を確認するようにしましょう。

貯金が増える感覚は誰しも嬉しいものです。

仮に目標金額まで増やすことが出来たのなら少しぐらいのご褒美も有効です。前から欲しかったものなどを報酬として設定することで次の節約に挑戦するモチベーションに変えてみてください。

    <目標レベル1のモチベーション管理方法まとめ>
  • 貯金残高(通帳)の数字を確認する
  • 一度に複数の節約をやりすぎない(保険、水筒、弁当など1ヶ月に1回挑戦ぐらいでもOK)
  • 小さい目標が達成できたら自分へのご褒美を設定する


目標レベル2:緊急時の資金を準備する

緊急時の資金(生活防衛費)を準備する目的は事故や災害が起きた場合の対処だけでなく、仕事をリストラされたり、新しい仕事や副業にチャンレンジするための軍資金になったり、貯金があるだけで「貯金がない」という経済的な不安から解放されることにもなります。

モチベーションを上げるためには新しいチャレンジを見つけることです。

仕事が不安な人であれば転職活動を始めてみることで今よりも高待遇な仕事環境が見つかる可能性がありますし、新しい副業にチャレンジすることで収益の柱を増やすのであれば副業に必要な道具や設備を用意するための軍資金を準備しなければいけません。

将来なりたい自分を想像し行動し続けることでモチベーションもあがりますし、逆に言えば今の自分が嫌なのであれば将来同じ状態が続いてしまうことの恐怖を想像することもモチベーションアップには有効です。

    <目標レベル2のモチベーション管理方法まとめ>
  • 新しいチャレンジを見つける
  • 将来の自分に変わるため行動し続ける(転職活動・副業など)
  • 将来も今と同じになる恐怖を想像して挑戦を促す


目標レベル3:住宅購入資金を確保する

住宅ローンを組んで新居を手に入れたり、今住んでいる家をリフォーム・リノベーションするためには数千万単位のお金が必要になるケースが多く、目標達成まで期間は相当ながくなります。

長くなるほど途中で諦めるケースが多く問題を一人に依存させてしまうと、さらに諦めやすくなる可能せもあるため、大切なのは家族との会話ではないでしょうか。

新しい家に住むことで実現できる夢などを家族と毎日の会話の中で共有することがモチベーションアップにもつながります。

また共有する内容はどのような家を作りたいかだけでなく、そのために必要な資金がいくらあって、現在いくらたりないのか。また毎月の支出はいくらまでに抑えれば良いのかなど金銭面での共有もかかさないことで家族全員で節約に取り組むことができますし、互いの無駄遣いなどで大きな喧嘩になることも防げます(小さい喧嘩はたくさんすべき)。

    <目標レベル3のモチベーション管理方法まとめ>
  • 家族と持ちたい家や購入後の生活について共有する
  • 金銭面も共有して家族に協力を仰ぐ
  • 金銭面をグラフや表で可視化ながら成果を家族全員で振り返る


目標レベル4:子供の教育資金を準備する

子供の教育資金も住宅費と同様に長期での資産形成となります。生まれた時から社会人デビューするまでの期間を設定するとすれば約23年間におよぶ長期戦となりますので、モチベーション管理は重要です。

モチベーション管理の手法としては住宅費と同様に家族と将来やりたいことを共有することが最も大切で、子供の将来なりたい職業や得意不得意などについて話し合うなど子供と話をする時間を取ることです。


目標レベル5:老後資金・退職後の生活資金を確保する

おそらくは資産形成の目標の中で最も長期戦となるのが老後資金の確保ではないでしょうか。

老後とあって若い人ほど想像するのが難しいですが、若い人ほど資産形成は有利ですし、増税負担が増えたり、年金がもらえなくなるなどのことも加味すると資産形成は早いにこしたことがありません。

    <目標レベル5のモチベーション管理方法まとめ>
  • 若いうちから理想的な老後生活をイメージする
  • 年金や社会保険料・物価などの動向を学ぶことで対策を講じる


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