日経平均株価の二番底を待つ投資家が多いようです。



そもそも二番底が来るかどうかを考えるのも面倒ですし、過去をいくら分析しても予想が当たる確率は低く、コスパが悪い気がします。

なので「二番底っていつ来ますか?」と言われても「知らんがな!」と答えたい気持ちでいっぱいです。

ただブログなので、今回はコスパの悪い話をしてみようと思います。


二番底ってなぜ起こるの?

そもそもですが、二番底って何で起こるのか。

めちゃくちゃ簡単にいうと、機関投資家が1日で資産を売り切れないからです(諸説あり)。

1日で売るべき資産を全て売り切れれば株価暴落は一瞬にして決着がつきますが、数百億円もしくは数兆円など巨大な資産を預かるファンドにおいては自己資産を売り切るまでの時間が長くかかってしまいます。


だからブルトラップが起きる

株価暴落中、下落局面が終わったと思って個人投資家が買い向かえば株価上昇(デッドキャットバウンス)の後に巨大ファンドから大きな売りをぶつけられてしまうと、ブルトラップが完成する流れです。



二番底が起きる条件

二番底を起こすためには機関投資家が大量の資産を売り続ける理由が必要です。

そこで今回日本株と米国株が下がった要因を思い出しましょう。

    <日経平均株価が暴落した原因>
  • 米国の景気後退懸念と利下げ時期の思惑
  • 日銀の(積極的な)利上げ発表
  • 中東の地政学的リスク

日本株が大きく下げた要因は主に上記3つです。

これらの要因が未だに株価の引き下げに影響しているかが二番底が起きうる可能性を高くするのですが、実際のところは株価への影響は少ないように思われます。


米国の景気後退については雇用統計が発表された時にはサームルールが騒がれましたが、昨日発表されたCPIは予想を下回り米国のインフレが想定よりも早く収まっている状況かつ企業決算のガイダンスも悪くないため、景気後退懸念が以前よりも弱まっている印象があります。

日銀の利上げについては今月7日に内田副総裁が「金融資本市場が不安定な状況で、利上げをすることはない」と発表したことにより、急速な利上げ予想にストップをかけていますし、一時141円まで円高へとなったドル円レートも今日現在では147円付近を推移しています。


以上のことにより日本株を売却するメリットが少なくなったため、二番底が起こりにくくなっているはずです。

仮にここから二番底が起こるとすれば大統領選挙の動向にて新しい日本へのリスクが出てくるか、NVIDIAの決算が想定よりも悪い結果が出てくるなど新しいリスクの登場が必要不可欠となってきます。

将来のことは誰にもわかりませんし、リスクを期待してチャートやニュースに張り付く暇があるならば入金力をあげるために副業したり、ポイ活や節約に時間をつかって少しでも来月の投資資金を貯める方が有意義だと私は思います。

ここまで長い話にお付き合頂き、ありがとうございました。


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