昨日、日銀が政策金利を0.25%まで引き上げる方針を発表しました。


特に象徴的だったのが以下の部分です。

    5.今後の金融政策運営については、先行きの経済・物価・金融情勢次第であるが、現在の実質金利がきわめて低い水準にあることを踏まえると、今回の「展望レポート」で示した経済・物価の見通しが実現していくとすれば、それに応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになると考えている。日本銀行は、2%の「物価安定の目標」のもとで、その持続的・安定的な実現という観点から、経済・物価・金融情勢に応じて適切に金融政策を運営していく。

今まで異常なほどの金融緩和を続けてきた日銀が各国と足並みを揃え始めた金融政策を実行していく姿勢が伺えます。


住宅ローンへの影響

金利が引き上がることについての影響はモゲチェック塩澤さんの解説がわかりやすいです。


上記記事の要点をまとめると、以下の通りです。

  • (名目)賃金上昇の流れから追加利上げを決定
  • 円安を抑えるという政治的圧力も利上げ要因の1つ
  • 住宅ローン(変動金利)は新規なら今年9月以降、既存で借りてる人は来年1月以降に影響が出てくる可能性あり
  • 今後の政策金利は一本調子で上がるとは考えられない
  • 金利は世界経済と連動する

住宅ローンについては非常にわかりやすい解説ですし、以下の書籍も非常に好調に売れているようです。



日銀の発表および塩澤さんの解説を見て思ったのが「北風と太陽」でした。

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北風が強風を起こしても人はコートを脱いでくれません、逆に太陽が暑さをあたると簡単にコートを脱いでくれるという話です。

「押してダメなら引いてみろ」という教訓もあるように、日銀も今まで長い間異常なほどの金融緩和を続けてきたにも関わらず、日本経済は一向に良くなりませんでした(というか財務省が全く動かなかった)。

なので今度は日銀が各国同様に足並みを揃えて金融引き締めを実行すれば、国民生活はどんどんと苦しくなります。その状況を見て、今度は財務省が減税政策に切り替えてくれるのでは?という淡い期待もあるのではないのかなと、勝手に妄想した次第です。


取り急ぎ、昨日のニュースでは三菱UFJ銀行が普通預金金利を0.02%→0.10%へ引き上げるようです。


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