投資家が重視する経営指標として人気なのが、ROE(自己資本利益率)です。

ROEを簡単に言えば、少ない経営資源でいかに大きな利益を上げられるかという意味であり、稼いだ利益を溜め込むような企業のROEは低くなりますし、稼いだ利益を積極的に設備投資や株主還元に使いながら年を重ねる毎に過去最高利益を更新し続ける企業のROEは高くなる傾向があります。

ROEは業種によっても大きく違う傾向があり、商品を作るための工場建設や設備投資のかかる製造業、研究開発費が大きくなりやすいバイオ系企業に関してはROEが低くなりやすく、逆に物品を必要としないソフトウェア開発や人材派遣などの事業は人件費以外にかかるコストが少ないためROEは高くなりやすい傾向です。

ROE
出所:ザイマニ

高ROE・高配当企業に注目

UTグループは製造業向けの人材派遣や請負サービスを展開しており、今期予想のROEは47.51%(前年比+24.26%)、配当利回りは5.31%です。

UTグループ
UTグループ
出所:IRBANK

今期予想は半導体および自動車関連の需要が下期に回復してくるという算段から営業利益+45%と大幅増益の見通しです。

UTグループ
出所:UTグループ

派遣社員というと能力が低い・一時的な労働力にしかならない等の課題がありますが、派遣社員でも高いスキルと適材適所に見合った労働力の確保が実現すれば、派遣社員側は短時間で高い給料を得られう事が出来ますし、企業側は必要に応じてプロフェッショナルな人材を補填できるようになるのでWinWInの関係が生まれるはず。

UTグループ


人材派遣(企業の採用活動)は景気の影響を受けやすく、UTグループの株価も同様です。

UTグループ
出所:kabutan

日本の製造業は長期的に右肩上がりを描くと想像するなら、景気後退時に株を拾って起きたいところです。

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