投資会社であるオアシス・マネジメントが花王の経営に対しての提案資料を公開したことが話題となっています。

内容はかなり的確かつ辛辣なものとなっていますが、上記資料には多くの投資家を納得させるだけの感動がありました。
私が刺さったポイントは沢山ありますが、まずは以下のスライドでは社長の発言の過ちを指摘しています。
株主総会での代表発言ではマーケティングに費用をかけていないと発言していますが、実際の市場ではマーケティング(広告)に費用をかけている企業ほど売上&市場シェアが高いという事実があり、花王の戦略は市場の流れに反しているという厳しい指摘です。
「商品が良ければ口コミや紹介などで広告費をかけなくても売れる」というのは販売側の思い込みの可能性が高く、今の市場ではWEBやテレビ、SNSなどで話題になっている商品が売れているという事実がある中、花王のSNSは全く更新されておらず、リンク切れも起こしている状態。

キュレルの凄まじい成長余力
嬉しかった指摘の1つに「キュレル」が世界で愛されており、潜在的な成長を見込めるということがありました。
私自身もキュレルの日焼け止めは何度も愛用していますし、このブログでも日焼け止めは毎日塗るべきと紹介しています。
キュレルが海外でも使われるようになり、市場が拡大していけば製品のブランド価値だけでなく、中身や価格も今後改善されていく可能性が高いと思いますから、どんどん世界にアピールしていってほしいと願います。
花王の今後に期待
今朝のロイターニュースでオアシスが3%以上の花王株を保有していることが明らかとなりました。
昨年12月時点での大株主は以下の通りですので、オアシスが大株主に新しく参入する形となります。

オアシスは主要化粧品などの成長に重点を置いてマーケティングを改善させた場合「花王の株価は1万円を超え、現在の株価水準から76%以上上昇する」との試算を主張するなど、厳しい指摘をする中でも期待値があることも同時に示しています。
そんな中、花王は公式のプレスリリースで以下のように回答。
当社株主である運用会社のOasis Management Company Ltd.(以下、オアシス・マネジメント)より、当社に対して2024年4月3日、経営戦略などに関する主張が公開されました。
当社の取締役会と経営陣は、経営戦略に基づき長期的な視点で株主価値の向上に努めています。オアシス・マネジメントの主張では、2023年度決算で示した積極的なポートフォリオ管理と構造改革について、残念ながら十分な理解がなされていません。花王は、中期経営計画「K27」において、主力ブランドへの投資によるグローバルな成長を追求しています。当社の価値提案を強化し優れたリターンをもたらすために、オアシス・マネジメント及びすべての株主と直接かつ建設的に関わり、また、課題を解決するための新たな視点を歓迎します。
花王は中期経営計画「K27」の戦略を遂行し、今後も当社、従業員、株主の利益を最優先に行動することに全力で取り組んでまいります。
引用元:花王
少しでも参考になりましたら、ブログ村をポチッと押してね(。・ω・。)ノ

にほんブログ村
使えばお金が貯まる神アイテムを以下の記事でご紹介。
早く取り入れるほど貯蓄効果が高くなるものばかりなので、気に入った商品は早めにGETして下さいね