NewsPicksの動画にて、以下テスタさんの言葉がすごく胸にささります。

  • 投資をしないという選択肢は根本的に間違っている
  • 円の貯金を持っていたら、円に投資していると同じ
  • 元本保証じゃないと怖いというけれど、その元本の価値が動いている



投資をしてない方は、是非この言葉の意味を考えてほしいと強く思いますね。

テスタ氏:投資をしないという選択肢は根本的に間違っている理由

我々の投資元本であり銀行預金とも言われる円ですが、テスタさんが言う「価値が減る」というのはどういうことなのか。

通帳の貯金残高だけを見ているとわかりずらいですが、他の資産(お金に変えられるもの)と比較することで、円の価値が動いているのがわかります。


ドルに対して円は約半分へ

たとえば、世界の基軸通貨であるドルと円を比較すると、1ドルの価値は2012年以降で約2倍近くとなっています。

ドル円相場
出所:外為どっとコム

ドルの価値が2倍になったということは、円の価値がドルに対して2分の1となっていることと一緒です。

仮に11年前(2012年頃)に100万円をドルに変えていれば、現在の価値では200万円分のドルを保有していることになりますし、11年前の100万円を今日まで銀行預金で保管していた人は11年前と比べて現在では約半分程度のドルしか買うことができません。

つまり、円の価値はドルに対して11年で約半分に減ったということです。


株に対しては約7割減

日経平均株価を見ると2012年に1万円台付近を推移していましたが、現在は3.6万円付近を推移しており、11年間で約3.6倍の価値となっています。

日経平均株価
出所:kabutan

その間、円の価値は日経平均株価に対して7割以上の価値が毀損した(減った)こととなります。

11年前に100万円で買おうと思っていた株は、今の100万円で買おうとすると当時の3分の1以下(27%分)しか株を買えない状況です。

つまり、円の価値は日経平均株価に対して7割も価値減ったということになります。


商品に対しては7.61%減

最後は物の値段と比較します。

消費者物価指数


商品やサービスの値段の指標となる消費者物価指数(CPI)は11年前と比較すると、8.25%(94.5→102.3)上昇しており、円の価値は日本で売られている製品に対して7.61%ほど価値が減っています。

11年前に100円で買えた商品は108円ださないと買えませんし、11年前の100万円は現在の92万円分の価値しかありません。この辺の感覚は最近の物価高を考えれば、簡単に想像できます。


投資をしないという選択肢は根本的に間違っている

このように円の価値は常に変化しており、数十年単位の長期で見ると大抵の場合下がっていきます。

円(銀行預金)を持ち続ける、もしくは投資をしないという選択は、長期的に円を減らし続けるということと同じです。

だからこそ、テスタさんがいうように「投資しないという選択は間違っている」と私も思います。


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