来年から始まる新NISAでは、年間投資枠が最大360万円にまで拡大されます。

この制度変更にともなってポートフォリオを見なすチャンスとなるはず。
今回はつみたてNISA対象銘柄の中から2018年1月から2023年5月末までのパフォーマンスが良くなかった銘柄の取り扱いを考えてみたいと思います。
つみたてNISA銘柄のパフォーマンス
まずはつみたてNISAの主要銘柄のパフォーマンスを比較していきます。

2018年1月から毎月3万円の投資を続けた場合、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のパフォーマンスが最も高く、216万円の投資に対して運用益は+58%と120万円以上の含み益が出ている状況です。
楽天VTIやオルカンに関しても同様のパフォーマンスが出ており、申し分ないため、新NISAが開始したとしてもつみたてNISA口座から移行する必要はなく、特別口座にある銘柄だけを新NISA口座へ移動するだけで十分ではないでしょうか。
気になるのが、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)とひふみ投信の扱いをどうするかになります。
バランスファンドは長期なら手放す
バランスファンドの4月の月報を見ると、騰落率で足を引っ張るのは、外国債券とREITです。
出典:三菱UFJ国際投信米国の金利引き上げが終了した後、もしくは株価が大暴落した後では以前のコロナショックのように株式市場が回復してくると思われますが、その時の足枷になるのも債券だと思われます。
長期的な資産運用を考えた場合は新NISAリリース後に株式ファンドへの乗り換えを検討しても良いと思います。
ただし、あくまでも長期的な運用に限りますので、老後生活の補填にしている方や短期的な下落リスクを許容できない投資家はその限りではありません。
バンガードが今年3月に発表した今後10年間の見通しでは、米国株が年率4.1%から6.1%の成長を期待する中、米国債券は3.3%–4.3%の成長となっています。


バンガード社の読み通りいくことはないと思いますが、株式が債券よりも10年間のパフォーマンスが劣るとは考えにくいです。
投資家の時間軸や資産総額などの投資環境によっては投資判断が異なりますが、できる限りリスクを抑えた投資判断のキッカケになれば幸いです。
ひふみ投信も売却?
ひふみ投信はアクディブファンドのため、投資戦略を読むことがとても難しいですが、2023年4月時点の上位10銘柄の投資先と組み入れ比率は以下の通りです。
- 楽天銀行:2.27%
- ソニーG:2.12%
- NTT:1.85%
- 東京海上HD:1.84%
- 東京エレクトロン:1.75%
- IIJ:1.72%
- 味の素:1.57%
- 三菱UFJ:1.56%
- GMO・PG:1.52%
- 第一生命HD:1.49%
楽天銀行に投資をする理由としては、これまでの様々な不安を考慮した上でも銀行株の中では成長が期待できると説明会で語っています。
素人投資家から見ると、三菱UFJの方が銀行株としては魅力的に見えますが、それ以上に楽天銀行への投資妙味があるという判断はプロとアマチュアの差なのかもしれません。
ただし、過去のパフォーマンスを見ると、直近数年に至ってはTOPIXの成長に負けているという事実もあります。
出典:ひふみ投信今後の長期的な運用で考えた場合に将来を約束することは決してありませんが、ひふみ投信よりもS&P500などの米国株投信を持っている方がリスクが低く、安定した利益を上げられる場合もあります。
日本株が米国株よりも急騰する可能性もありますが、それであれば、新NISAの成長枠を利用してひふみ投信よりNTTや5大商社株などへの個別株投資も投資先候補として検討していく方法も考えられるはずです。
以前、NTTへの投資シミュレーションをまとめた記事がありますので、ぜひご覧ください。
投資判断はそれぞれかと思いますが、できる限り自分都合の結果を望まず、低リスクかつ安定的なリターンが得られそうな投資先を判断していくべきだと思います。
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