日本の株価指数である日経平均株価が今月は3万円を超えました。
SBI証券では日本株の売買代金が1999年以来過去4番目の水準に膨らみ、マネックス証券でも日本株の売買代金が先週より3割増加、コールセンターへの入電数は2割ほど増えているといいます。
こういった状況の中、SNSや経済メディアでは「日本株は天井に近づいてる!?」と懸念する声が挙がっています。
これは一応天井フラグだわね。SBIのシステムが注文殺到してカクカクすると天井多いわね。5.23の前の日もカクカクした気がする。
— ぷろっぷ (@PropTrader88) May 19, 2023
日本株の売買代金が1999年のネット取引開始以来、過去4番目の水準に膨らんだほか、信用取引の売買代金も過去3番目になったという。https://t.co/8QlDZj01Eg
海外投資家家が日本株を買う理由
今年の投資主体別売買動向を見ると、海外投資家は7週連続で買い越しを続けています。
出典:nikkei225jp.comこれほど強い買いが入る理由は、当然1つではありません。
思いつく理由は以下の通りです。
- バフェットの投資をキッカケに注目度が上昇
- 米国株や他の金融商品に比べて割安水準
- 日本株はバランスシートが比較的安全
- シリコンバレー銀行など米国経済の金融不安
- 米国金利上昇に伴って調達コストが安く済む
- 東証の改善要請を受け、株主還元意識が加速
- 値嵩株が次々と株式分割を発表
きっと他にも日本株を購入する理由はあると思いますが、今回は「東証の改善要請を受け、株主還元意識が加速した」ことに注目したいと思います。
ROEが低い日本株
ちょっと前の日本株(特に大企業)のイメージとしては、自己資本比率が高くキャッシュリッチにも関わらず、設備投資や株主還元には消極的でROEも低い印象が強くありました。

それが東証の改善要請によって自社株買いや累進配当を更新する企業が次々と増え、日本株のイメージはここ数ヶ月でガラリと変わったように思えます。
想像の範囲を超えませんが、海外投資家から見ても日本株がこれほどまでに株主還元に積極的になってくれると想像していなかったのではないでしょうか。
7割は現物で買われてる
7週連続買い越した3月27日から5月12日までの投資主体別売買動向を細かく見ると、海外投資家の買い越し分は合計3兆7,579億円のうち、現物が2兆8,843億円、先物は8,737億円となっており、約7割が現物投資です。

7割もの金額を現物で保有するということは当然季節的な要因も考えられますが、長期保有を考える投資家も少なからずいるはず。
日本の高配当株や株主還元に積極的な企業への投資がメガトレンドになる可能性もまだあると思われますし、日本株が仮に天井だったとしても、その天井を長期的には突き抜けてくれることを期待したいと思います。
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