日本労働組合総連合会が今月18日、会社員などに扶養される配偶者を対象とする第3号被保険者制度を廃止すべきとの考え方について、連合として初めて打ち出す方向で検討することが確認されました。
現行制度は昭和60年に導入された制度となり、日本年金機構の説明文には以下のように記されてます。
国民年金の第3号被保険者は、ご自身で保険料を納付する必要がありません。
これは、配偶者である第2号被保険者が加入している被用者年金制度(厚生年金保険や共済組合など)の保険者が集めた保険料や掛金などの一部を基礎年金拠出金として毎年度負担しているためです。(国民年金法第94条の2,同94条の3,同94条の6)
専業主婦が払っていると考える人も多い
年金事務所に勤めたことのある方の以下のツイートによると、第3号被保険者に該当する方でも「夫が自分の分を支払っている」と認識されている方が多いそうです。
年金事務所で働いていたことがあるのですが、自分の夫が保険料を払っていると思っている3号専業主婦さんめちゃくちゃ沢山います。
— 名前はまだない (@Sanders292929) May 20, 2023
まともな社会人の方は信じられないかもですが、一人や二人じゃないです。本当にめちゃくちゃ沢山います。「夫がちゃんと払ってる」と言って偉そうな態度で窓口に来ます… https://t.co/P6gxSKkYVn
これに対しては私自身、どちらも正解かなと思う節があります。
年金保険料は配偶者の有無では変わらない
現行制度を確認すれば「第3号被保険者は、ご自身で保険料を納付する必要がありません。」という記載があるので、厳密に言えば保険料を支払っていませんし、配偶者がいる第2号被保険者が第3号被保険者の分を多く払っているということでもありません。
厚生年金保険料は配偶者の有無に関わらず、給与額によって変動します。
なので旦那様が奥様の保険料分を支払っているというと語弊が生まれ、正しくは「第2号被保険者が第3号被保険者分を負担している」となるのです。
年金保険料は急上昇してきた
一方で第3号被保険者が保険料を払っているという感覚になるのは、これまで年金保険料が大きく上昇してきた過程にあると考えられます。

これほど大きく引き上げられてきた保険料の背景には、高齢者の医療や福祉、年金などの社会保障費がどんどん膨れ上がっていることがキッカケであることは間違ありません。
しわ寄せ分が大きくなるほど夫の負担分が増えている現状を知っているので、保険料の一部を支払っている感覚になるのだと思います。
SNSでも不満の声
現在(2022年時点)において、専業主婦を続けられる世帯というのは少数派です。

多くの世帯においては共働きが主流となり、専業主婦は優遇されていると考える人も。
平日に銀座で、おしゃれランチ楽しんでる暇そうな主婦って結構いるるじゃないですか。お金持ちだとおもうでしょ?
— ゆな先生 (@JapanTank) May 21, 2023
あの人たちの年金と健康保険って、払ってないのに払ったことになるんです。
誰が払ってるかって?
平日必死に働いてる人ですよ。
あの優雅な主婦たちの分まで負担させられてるんですよ。
何をそんなに僻んでいるのか…
— Tam (@Tam3222000) May 21, 2023
銀座で優雅にランチ食べる主婦を許せない?普段のその人の暮らしを見た訳じゃないだろうに。
他人が辛い顔してる方がそんなに幸せかね?
あなたから年金奪ってるのは専業主婦?違うんじゃないかな。
仮に専業主婦から年金3号奪ったらあなたの年金増えますか?
子供産んでも1円も税金は減らないし、育児にかかるお金に対して児童手当も十分じゃないし、教育費が掛かり始める頃に所得制限で支援はなくなる可能性あるし、扶養内で税金を使わず自宅保育するのも社会のお荷物や税金チューチューって責められ自分で国保年金払えよって言われるし
— ig (@iga_chax) May 22, 2023
もう産まなくてよくn
これもすべて現在の政治や年金制度から生まれた不平不満だと思ってます。
経済が成長していないにも関わらず増税する政府を追い出して、社会保障も現役世代への給付も実施できる社会になってほしいです。
応援クリックお願いいたします
当ブログ記事をお読み頂き、誠にありがとうございます。
ページを飛ぶ前にブログ村のバナーをクリックお願いしたいです。

にほんブログ村
1日1回押して頂くとブログ村のランキングが上昇するので、モチベーションにつながります。
お手数ですが何卒よろしくお願い申し上げます。