今回は2023年3月に出版された「シンプルで合理的な人生設計(著者:橘 玲)」について思ったことを書いていきます。



気になる方は手にとって見て下さい。


3つの資本

幸福の資本論など橘氏の本を読んだことがある方ならお馴染みの「3つの資本」が本書にも登場します。

3つの資本とは、以下の通りです。

  • 金融資本:現金、株式などの金融資産
  • 人的資本:才能や能力
  • 社会資本:家族、友人

金融資産があれば人生でやりたいことに挑戦できる機会も増えますし、十分な資産があれば嫌いな仕事をしないという決断も出来ます。才能や能力に恵まれれば「やりがい」が生まれ、友人や仲間が多いほど幸福を感じやすいこともあります。

本書ではこの3つの資本のうち1つでも多く持ち合わせているほど幸せな人生であると定義づけられており、1つでも多く揃えるためには合理的な人生設計が必要となります。


すべてが合理的である必要はない

合理的な人生設計というのは、資本を増やすために今現在楽しむことを我慢して将来につながる行動をし続けることであり、金融資本なら収入のほとんどをインデックス投資に回して老後資産を蓄えることだったり、人的資本を増やすためなら人生の大半を才能を磨くための努力で埋め、友人関係や人間関係のネットワークを広げるためには利他的な考え方を優先することです。

ですが人間は非合理的な行動をとってしまう生き物なので、合理的な行動と非合理的な行動のバランスを程良く保つことが幸福になるための最適解ということになります。


要は人生の目的において優先順位をつけて今の人生を楽しみつつ、将来必要となる資本も作っていこうというのが本書の中で最も重要な部分だと私は思っています。

多くの人は行動の全てが合理的でなければならないと考えがちだと思いますが、たまには休むことがあっても良いと思いますし、すべてを我慢する人生が最も幸せかというとそうではないはずです。


どの資本から攻略するか?

私自身もそうですが、自分の人生を考えた際、3つのうちすべてを手に入れることは今持っている時間とお金を考えた時に不可能だと思う人がほとんどだと思います。

1つの十分な資本を持っている人なら、あともう1つ(2つ目の資本を獲得すること)を目指す。

1つも持っていないなら、せめて1つの資本をこれから目指していくこととなるはずです。


環境や才能にもよりますが、3つの資本の中で最も簡単かつ時間を使わずに手に入れられるのは「金融資本」ではないでしょうか。

もちろん、増やせる額には限度がありますが、長期のインデックス投資やNISA制度を活用することによって、一定程度の収入がある人であれば、時間をほとんど削られることなく合理的な行動が取れるはずです。

それによって早期リタイアができるなど大きなことは成し遂げられませんが、老後の不安を解消したり、お金に対する悩みやストレスは軽減されると思います。


当ブログでも投資や節約に関する情報発信は毎日積極的に行っていますし、私自身も勉強中なので、Twitter等で質問やリプなどしていただければ、もしかすると読者様の社会資本になれるかもしれません(笑)

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