世界最大の資産運用会社であるブラックロック社が昨日ニコンの大量保有報告書を提出したので、今回はニコンについて調べていきます。
ニコンとは、カメラメーカーとして有名ですが、以下5つの事業を展開する企業です。
- 映像事業:カメラ、双眼鏡の製造
- 精機事業:FPD露光装置(半導体を作るために必要な装置)
- ヘルスケア事業:顕微鏡の製造
- コンポーネント事業:光学コンポーネント、制御センサの開発・製造
- デジタルマニュファクチャリング事業:産業機器の測定や検査システムなど
カメラ製造が主軸
2023年3月期までのセグメント別業績を見ると、事業の主軸は映像事業であることがわかります。
出典:ニコン映像事業の売上高は前年比489億円の増収となっています。
主な要因は以下の通りです
- 部品調達制約が解消
- レンズ交換式デジタルカメラ市場が拡大
- ミラーレスカメラおよびミラーレスカメラ用交換レンズへのシフトが進展
- 中でも、プロ・趣味層をターゲットとした中高級機カメラへ注力
- 平均販売価格が上昇
- 円安効果も加わり増収
2024年3月期の業績予想
今後は旅行需要の回復などによって、今期の売上にも期待が持てます。
2024年3月期の業績予想では去年のほどの円安効果がないため営業利益は前年比21.7%のマイナス見通しとなるものの、売上高は前年比+5.9%となる6,650億円予想です。

セグメント別の業績予想を見ると、デジタルマニュファクチャリング事業が+220億円の大幅増収見通しとなっています。

画像測定システムやX線/CT検査装置等の拡販と前年度に買収したSLM社の業績寄与にて、デジタルマニュファクチャリング事業全体の売上高は640億円を見込んでいるとのこと。
株主還元政策
ニコンは2026年3月期までの新中期経営計画期間累計の総還元性向を40%以上、1株当たりの配当額60円、300億円以上の機動的自己株式取得を目標としています。
2024年3月期においては、前年比5円増配当なる年間配当金50円を予定しており、達成すれば3期連続の増配となります。
配当利回りは昨日終値となる1,540円で計算すると、3.24%と高い水準です。
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