5月12日の決算で減益を発表したセブン銀行ですが、株価は最大7.84%下がった後で底堅い動きをしています。

配当利回りも3.94%と高い水準を維持しているため、今回は「セブン銀行(8410)」について解説していきます。
セブン銀行とは、コンビニ(セブンイレブン)の一角に置いてあるATM事業を主軸とした企業です。
出典:セブン銀行様々な銀行に対応しているので、一度は現金引き出しなどで利用したことがある人も多いはず。
2023年3月期時点での利用件数は年間9.8億件も利用されています。

一台当たりの1日平均利用件数は毎年100件弱を推移しており、コロナショックの時でも大きなブレはなく、かなり安定した収益を上げれるビジネスモデルであることがわかります。
海外事業
セブン&アイHDの決算を見ている方なら理解が早いですが、セブンは海外コンビニ事業が大きく成長しており、セブン銀行も例外ではありません。

特にアジアでの利用件数が急激に上昇しており、2022年4Q時点でのATM総利用件数は9,250万件にも及びます。
今後の業績予想
2022年度(2022年4月 - 2023年3月期)の売上高は前年比+13.3%となる1,549億円となり、2023年度は1,665億円、2025年度までには2,500億円を目指す計画です。

売上高が大きく上昇する要因の1つはセブン・フィナンシャルサービスが保有していたセブン・カードサービスを連結子会社化することによるものです。

主軸となるATM事業に加えてカードや電子マネーなどの収益も加算されます。
配当予想
配当の方針については、配当性向40%を維持する方針を公表しています。

ただし、2024年度は減益予想のため一株当たりの配当が下がることも懸念されており、決算の質疑応答では以下のようなやりとりがありました。
<質問内容>
先ほどの質問と一部重なるのですが、今期は負ののれん益も活用してというお話だったと思います。そうすると今期の利益水準がけっこう上がってしまうため、配当性向が40パーセントとすると、来期以降は減配になってしまうイメージを持つのですが、基本的に配当自体は今期だけでなく、来期以降も引き上げていきたい、つまり配当を下げることはないというイメージで考えていらっしゃるのでしょうか?
また、自社株買いのところでは、当然買える株数に限りがあると思いますが、自社株買いも検討の対象に入るのかというところについて教えてください。
<回答内容>
配当については、今回の説明でも今年度は11円、配当性向40パーセントということを記載しています。真意としては、安定的な金額をきちんと出しながら、配当性向は40パーセントを維持していくことを、我々が方針として掲げているということです。
来年度以降がどうなるかについて、確たることは言えませんが、できるだけ安定的かつ配当性向もお約束しながら、ということを我々が考えていることをご理解いただければと思います。
自社株買いについては、現時点では想定していませんが、そのようなものも含め、状況に応じて様々な選択肢を検討していきたいと考えています。
セブン・カードサービスの売上および利益が次の決算で反映されるとのことなので、加えた後で増益になる可能性もあるかもしれません。
また、これまでの配当性向の推移を見ると配当性向を引き上げていることが多く、2023年3月期においては68%にまで上昇しています。

自社株買いについても2020年以降積極的に行なっており、利益次第では実施される可能性もゼロではありません。

配当利回りについても以前は4%台まで上がったこともあり、比較的高水準を維持している銘柄です。

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