高配当株なら皆んな大好き三菱UFJの2022年度本決算が出てきたので解説していきます。

まずは通期業績から見ていきます。

MUFG
出典:三菱UFJ

気になる点は2つ。

1つ目は外債の売却損で8,847億円を計上している点です。説明資料にある外債の評価損を見ると前年に比べて2,634億円(8,528億円→1兆1,162億円)増加しており、金利上昇局面においては仕方のないことですが、金額が大きいため不安要素も大きくなります。

MUFG



もう一つは④にあるその他の臨時損益です。

ユニオン銀行(MUB)をUBSへ譲渡した際の損失で約5,000億円を計上しており、さらに移転した事業に係る資産および負債の額は暫定的に算出している状態とのことなので変動があるかもしれません。


8,000億円や5,000億円などの損失を計上しているにも関わらず、親会社株主純利益が1兆円を割れなかったことは救いであり、さすがMUFGという印象でした。

MUFG



事業別の業績

事業部ごとの利益を見ると市場(先ほど外債の評価損を抱えた事業)と受託財産事業以外は増益となっています。

MUFG


全事業で1.5兆円もの利益を稼いています。

事業内容を詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。



2023年の業績予想

2023年度の親会社株主純利益目標は過去最高益となる1.3兆円に設定されています。(さすがです!)

MUFG


業務純益はMUB株式譲渡による連結対象利益の減少や2022年度末対比円高進行を想定し、前年度比▲1,442億円となるも成長戦略に沿った取り組みを継続し、顧客部門の営業純益は引き続き増加を見込んでいます。


過去最大の増配率

大注目となる2023年度の配当金額に関しては、過去最大の増加幅となる9円の増配の41円を想定していると発表されました。

MUFG


昨日の終値(884.9円)で配当利回りを計算すると、4.63%にまで上昇しています!!すごい。

こんなに利回りが良くなると、「銀行にお金預けるより銀行株買うべきだ」論を言う人が増えそうですが、そこは投資のリスク許容度次第なので、配当利回りに誘惑されず、適正なルールで投資をしていきましょう。


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