2023年1Q決算

今週発表された2023年1Q決算では、売上高が前年比31%増となる7,815億円と堅調な業績を見せています。

出典：クボタ

機械部門の業績

農業機械と建設機械、その他関連商品で構成される機械部門の業績は前年同期比+1,857億円となる6,850億円です。

出典：クボタ

北米にて物流混雑緩和とディーラー在庫充足が進んだことに加え、建設機械では住宅建設のバックログと政府のインフラ開発需要により大きく増収となります。

アジア（タイ）では畑作向けトラクタは堅調でしたが、市場の回復が鈍く、苦戦していた状況です。

全体としては、インフレや原材料価格高騰によるコスト増などがありつつも値上げや増版などのにより事業を急成長させている状況なので、非常に素晴らしい決算と言えます。

パイプシステムや産業機材で構成される水・環境部門ですが、海外工場建設需要に支えられ堅調に推移しています。

環境事業は前年ポンプの大型案件の影響により減収です。

部門全体の売上高は前年比+34億円となる910億円となります。

機械や住宅の市場環境を考えると、市場が低迷しているため業績が落ち込む懸念もあります。

アジア圏の稲作需要に関してはコロナ以降で回復傾向ではありますが、未だに過去最高を超える水準ではありません。

2023年4月19日に発表された200億円を上限とする自社株買いですが、まだ実施されていない様子です。

出典：クボタ

ここから12月18日までの間に株価を買い支える予定となります。

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