昨日KDDIの決算発表に続いて、最注目されるNTTの本決算を解説していきます。
出典:NTT営業収益、営業利益、当期純利益いずれも過去最高を記録しており、あらためて収益基盤が強固であると認識できます。
グローバル・ソリューション事業が牽引
セグメント別の状況を見ると、業績を牽引したのはグローバル・ソリューション事業です。
出典:NTTNTTは主に4つの事業を展開しており、グローバル・ソリューションはクラウドやデータセンター、IoT技術サービスを提供する事業です。
以前、NTTの事業内容についてまとめた記事がありますので、よろしければご覧ください。
営業キャッシュフローがマイナス
増収増益を続けるNTTですが、肝心の営業キャッシュフローは「運転資本の増加」「法人税等の支払い増加」により7,492億円のマイナスとなっています。
キャッシュフロー計算書を見ても最も多いのは同様の項目ですので、将来の収益につながる部分では問題ありませんが、関係のない部分に関しては多少心配です。
2023年度の業績予想
2023年度は762億円の減収見通しですが、営業利益は+1,210億円と増益予想です。
セグメント別でみると不動産・エネルギー事業が1,970億円の減収となる見込み。
25対1の株式分割
今回最も大きなサプライズとなったのは、まさかの株式分割の割合です。
なんと驚異の25分割を実施する予定です。
分割する理由は上記の通り「新しいNISA制度」「単元未満株主が増加している現状」を踏まえて投資しやすい環境を整えることとしています。
2023年5月12日終値の株価が4,108円となりますので、2023年7月以降は1単元2万円以下で買える計算です。
自社株買いはなし?
株式分割に加えて増配も発表しています。
資料では1株あたり125円となっていますが、25分割後は一株あたりの配当額は5円となる見通しです。
達成すれば13期連続増配となります。
しかし、自社株買いの発表は今回ありませんでしたので、株主はそこをどう評価するのか。
当たり前にあったものが急になくなると、なんか寂しいですよね。
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