米国株式指数の1つであるNASDAQ100ですが、年初来株価は+17%も上昇しています。
出典:Google FinaneNASDAQ100指数の上位構成銘柄はGAFAMやNVIDIA、Teslaなどのハイテク企業です。
出典:slickcharts昨日はMicrosoftが好決算を発表後に株価が7%も上昇し、本日はMetaが3期連続で続いた前年度割れの売上高が初めて前年比を超えて、プラスに転換したことで時間外取引で+12%程度も株価を上げています。
厳しい相場の中でも米国ハイテク銘柄からは力強い決算が次々と発表されており、かつ今後の覇権を握るであろうAI技術や自動運転、半導体などの次世代テクノロジーも同時に進化し続けていると考えれば、今後も長期的な株価上昇相場が訪れる可能性は高くなります。
レバナス積立投資シミュレーション
NASDAQ100指数と言えば、日本でも2021年に大ブームを巻き起こしたのがレバレッジ型の投資信託「レバナス」です。
Twitterではレバナスの脅威的な株価成長ともにフォロワー数を急増させたレバナス民が溢れていましたが、現在の運用パフォーマンスはどうなっているのでしょうか。
以下は2018年10月から毎月1万円をレバナスとS&P500の投資信託へ積立投資をした場合の比較結果ですが、一度は含み損を抱える時期があったものの、含み益は2023年4月時点で+21%(投資額55万円に対して資産評価額67万円)となっています。
S&P500と比較すると運用益は劣るものの、一応は生きている状況です。
ちなみに資産評価額は税引き前となるので、つみたてNISAが適応されないレバナスとつみたてNISA対象銘柄であるS&P500とでは実際の差はもっと大きくなりますのでご注意下さい。
今後の見通し
今後には大暴落が来る可能性が高いと言われる米国株式市場ですが、現在の金融引き締めや高インフレが治った後にはいつも通りの業績相場が訪れるのが市場サイクルの常です。
その時にはレバナスもQQQも大きな上昇を遂げている可能性が高く、現在のようにレバナス民が静かな状況のうちに投資をしていくことが大きなリターンを得やすいはず。
現在のレバナス(iFreeレバレッジ NASDAQ100)の資産流出入額を見ると、2023年はほとんど資金が入って来ていません。
出典:SBI証券再度TwitterやYouTubeなどのSNSでレバナスの再生回数が取れるようになると2021年時と同様に危険な状況となり、多くの投資家が含み損を抱えたまま消えていきます。
陶酔とともに死ぬ
アメリカの著名投資家ジョン・テンプルトン氏は私たちのような未熟な投資家に以下の言葉を残しています。
Bull markets are born on pessimism, grow on skepticism, mature on optimism and die on euphoria.(強気相場は悲観論とともに生まれ、 懐疑論とともに成長し、楽観主義とともに成熟する。そして最後は陶酔して死ぬ。)
相場の状況をわかりやすく表現した言葉であり、SNSでレバナスが騒がれている時というのは、まさに投資家が陶酔していた時期です。
悲観論が広がる時こそ投資家の腕の見せ所であり、千里眼を発揮するタイミングです。
常に大勢の投資家に惑わされることなく、冷静な判断を心がけていきましょう。