本日、コメダ珈琲を展開するコメダHDの株価が暴騰。

コメダHD
出典:kabutan

本日の終値は2,685円となり、1日で+11.74%も変動したこととなります。

株価が上昇した理由は2025年までの中期計画の上方修正が発表されたことと、決算内容が良かった点にあります。


中期経営計画の上方修正

コメダHD
出典:コメダHD

年間EPSの成長率が脅威の22.9%を記録したことで目指すべき年平均成長率は10%から13%へと上方修正。投下した資本に対しての営業利益率を表すROICも11.5%と掲げられたことにより、今後も安定的な事業成長が期待できるニュースとなりました。

ROICについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ。



好決算の理由

他のコーヒーチェーンがコロナの影響で赤字営業を続ける中でもコメダ珈琲だけは安定した収益基盤を維持させています。

コメダHD
コメダHD


今回発表された決算でも売上高は前年比+13.6%となる378億円、営業利益は9.8%増となる80億円を公表。

今回の決算で好調となった要因には以下の取り組みが考えられます。

  • 接客コンテスト開催
  • 2022年9月より値上げ実施
  • 43店舗の新規出店(退店12店舗)
  • 香港とインドネシアで1号店を出店
  • シロノワールと白い恋人やブラックサンダーの限定コラボ販売
  • ちいかわとのコラボ企画
  • ヤンニョムチキンカツパンの発売

コメダ珈琲の看板商品とも言えるシロノワールはお店の売れ行きを左右するほどの人気商品。

今回は白い恋人との期間限定コラボがヒットしたようです。



めちゃくちゃ美味しそうですね。


コメダ珈琲のビジネスモデル

他のコーヒーチェーンが軒並み赤字を引き当てる中、コメダ珈琲だけが安定した収益を続けられるのには大きな理由があります。

その1つが圧倒的な原価率の高さです。

以下は大手コーヒーチェーンの原価率を比較した表ですが、コメダ珈琲だけが異常に高いことがわかります。

コーヒーチェーン


コメダ珈琲の商品は「逆詐欺」と言われるほどボリューミーで顧客から見ても原価率が他より高いのは一目瞭然です。



これが他のコーヒーチェーンよりもコメダ珈琲にいきたくなる理由の1つだと思われます。


さらにコメダ珈琲は原価率が高いにも関わらず、営業利益は赤字にはなっていません。

むしろ他のコーヒーチェーンを抜いて、脅威の20%台を毎回達成しています。


フランチャイズの強み

なぜこんなことができるかというと、現在出店しているコメダ珈琲956店舗のうち、直営店は54店舗のみで残り902店舗(全体の94%)はフランチャイズ店舗での運営となるからです。

フランチャイズでの出店であれば土地代や人件費などは出店希望者(オーナー)が負担することとなり、販売管理費を極端に安く済ませることができます。

もちろん原材料費や全店舗へのオペレーションコストなどは負担するものの最も高いとされる費用負担がないため、フランチャイズ店が利益を挙げられず不良債権となっても大きく失敗することはありません。

加えてフランチャイズ店であれば、オーナーは「自分のお店」という意識が強くなり、接客や提供されるサービスのクオリティ、従業員の教育については、大手よりも行き届きやすいように思えます。


今後の見通し

今回の決算発表では来期の見通しも公表しました。

コメダHD


成長率は今期と同程度となりますが、コロナによる影響が緩和されたことで消費意欲が高まれば、さらなる増収増益も見込める気がします。

配当については、1円増配予定。

コメダHD


53円が達成されれば、2期連続の増配となります。


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