著名投資家であるウォーレン・バフェット氏が日経新聞の単独インタビューに応じ、「追加投資を検討したい」と日本株への投資意欲を見せたと報じられました。
バフェット氏率いるバークシャーハサウェイは2020年8月に5大商社と言われる三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅へ投資したことも有名であり、そこから商社株への投資トレンドが進んだことによって、現在まで株価を大きく上げる要因となりました。
出典:Google Finance商社株は万年割安株と言われるほど高値を更新しない時期が長くありましたが、2020年以降で株価は大きく上昇しました。
伊藤忠商事の株価は2000年1月と比較して9倍以上となっています。
バークシャーのポートフォリオ
次の投資銘柄を想像するために、まずは現在のバークシャーのポートフォリオを振り返ります。
関連記事:2022年4Qバークシャー・ハサウェイのポートフォリオと売買銘柄バークシャーのポートフォリオはアップル社とバンク・オブ・アメリカ社だけで全体の半分を占めています。
セクター別の割合は以下の通りです。
Sector | Weight |
情報技術 | 42.85% |
金融 | 23.61% |
エネルギー | 13.87% |
生活必需品 | 13.72% |
通信 | 3.21% |
ヘルスケア | 1.28% |
一般消費財 | 0.97% |
素材 | 0.47% |
NA | 0.02% |
資本財 | 0.00% |
上記セクター比率からもわかる通り、バークシャーは金融やエネルギーなど、オールドエコノミーに対しての関心が強く、MicrosoftやMetaのようなネット系の企業には積極的に投資をしていません。
保有比率が最も高いApple社もビジネスモデルを見れば製造業の1つですし、既存のビジネスモデルを好む傾向があります。
バフェット氏にとって、日本の商社株も同じような目線で見ていたはずです。
バフェットが投資する可能性のある日本株10選
バークシャーが投資をするぐらいですから、時価総額は高くないといけません。
さらには一定の割安さがあり、業績が長く安定しているオールドエコノミー株を考えると、以下の銘柄が候補として挙げられるのではないでしょうか。
上記10銘柄はPBR1倍以下の銘柄がほとんどであり、東証の注意喚起から始まったROEの向上施策への取り組みも期待できそうな銘柄でもあります(短期的には不可能と思いますが、あくまで長期的目線です)。
正直、予想が的中するとは思えませんが、仮にバフェットが投資をしなくても、海外投資家の注目度は上がっていくかもしれません。
いつになるかわかりませんが、5年後、10年後など、時間が経った後で上記銘柄の株価推移や財務状況、海外投資家比率などを答え合わせしてみても面白いと思います。