ヒューリック(3003)とは、旧富士銀行(現:みずほ銀行)のビル管理を行う会社として設立、2007年に日本橋工業株式会社からヒューリックへ社名変更し、翌年に東証一部へ上場を果たしました。
出典:ヒューリック株式会社現在はオフィスビルの賃貸や開発などの不動産事業が主軸。
その他、保険事業、ホテル・旅館事業・人材関連事業などを展開していますが、2023年12月期の営業利益ベースでは不動産事業が全体の98%を占めています。

ヒューリックの将来性
ヒューリックの強みは銀座、新宿東口や渋谷・青山など都心23区内に好物件を数多く保有していることです。
保有物件の48%が重点エリアとして狙っている銀座、新宿東口、渋谷、青山、浅草に集中しており、2029年までには保有比率50%を目指しています。
加えてヒューリックは開発や建替えにも強みを持っており、平均賃料は市場平均よりも高く、空室率は1%を下回っています。
今後も不動産事業の収益を軸にして2025年までに100件超の開発を行う計画を見据えており、さらなる安定収入が期待できます。

ヒューリックの株主還元

安定した不動産ビジネスを展開する結果として、今期は上方修正と15期連続の増配を2024年10月28日に発表しました。
配当性向は8年前と比べて高い水準ではあるものの、安定的かつ積極的な株主還元を目指す結果として配当性向の目標を40%以上に設定してくれています。

ヒューリックの株主優待
ヒューリックは株主優待制度としてカタログギフトが贈呈されますが、保有期間が2年未満の投資家に対してはカタログギフトの贈呈が廃止される変更内容を2023年8月29日に発表しています。
株主優待の公表内容をまとめると、以下のとおりです。
- 2025年12月31日以降、保有期間2年未満だと優待が受け取れなくなる
- カタログギフトは3千円と6千円の二通りから6千円相当のみに統一
2025年以降投資をする場合、保有期間2年未満の期間中の優待制度は受け取れなくなります。
購入と優待受領時期は以下の通りです。

ヒューリックの事業リスク
ヒューリックの弱みは、国内の不動産事業に収益が集中し過ぎていること(強みと弱みは表裏一体)です。
不動産事業では国の人口推移やインフレ、災害リスクなどに左右される特徴があります。経済発展が著しい国では不動産価格は高騰しやすく、コロナなどの自然災害に見舞われてしまうと不動産価格は一気に下落してしまうため、保有物件が1箇所に集中するということは、高いリターンが見込める一方で相当のリスクを背負うことにもなります。
たとえば、競合となる三菱地所では海外事業を持っており、2023年3月期においては海外事業の大幅増益を見込んでいます。
出典:三菱地所ただし、このようなリスクを打ち消してくれる新規事業をヒューリックが始めてくれています。
ヒューリックの新規事業
新規事業ではデータセンター開発の第一号案件が日本橋(東京駅近くの好立地)に2025年竣工予定、その他では物流拠点や研究施設などの新しいアセットにも着手しつつ、海外事業・こども教育事業などの新しいマーケットにも参入しています。

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