破綻する銀行
最近、銀行の経営不振が相次いでいます。
記憶に新しいのは、シリコンバレー銀行とシグネチャー銀行の経営破綻ですが、今日はスイスのチューリッヒに本拠地を構える金融グループであるクレディ・スイスが話題です。
以前から危機管理不備や顧客情報の流出などの不祥事が相次ぎ、利用者の資産引き出しが指摘されていましたが、今日になって筆頭株主であるサウジ・ナショナル・バンクから「追加投資はない」と完全否定されたことをキッカケにして、株価が一時30%下落、終値では24%のマイナスで止まりました。

その後、すぐにスイスの連邦金融市場監督機構(FINMA)とスイス国立銀行(中央銀行)はクレディ・スイス・グループが必要に応じて流動性支援を受けると発表。
銀行業が不祥事を起こした場合の影響が大きいため、救済せざるをえない状況かと思われますが、銀行の経営責任はとても大きいように感じます。
破綻しないビットコイン
銀行業の経営破綻や出金停止などのニュースが相次ぐ中で、全くシステムが破綻しないのが、ビットコインです。

2022年はだいぶ下がりましたが、今年は年初来+49%とまずまずのパフォーマンスです。
現在は$24,400(約320万円)付近で推移しています。
そんな中、フィデリティがBitcoinとETHの取引サービス「Fidelity Crypto」を提供開始。
Fidelity Crypto quietly went live, giving millions of retail customers access to bitcoin, ether https://t.co/8UyanzGeaX
— The Block (@TheBlock__) March 15, 2023
まだ全ての顧客に対してアクセスが可能ではありませんが、取引手数料は無料(スプレッドは1%以下)で提供されるそうです。世界中に250万人以上存在する既存顧客を対象にリリースされる予定であり、運用管理総資産額は約87.5兆円(6,631億ドル)となるため、その1%でも資産が仮想通貨市場に流通すれば、相当大きい流れになりそうです。