レンジ相場にいるS&P500
S&P500の直近1年間の価格推移を見ると、2022年5月から2023年3月現在までは以下のようなレンジ相場の中にいます。
出典:Yahoo! Finance抵抗線は下が$3,780付近、上が$4,180付近です。
価格帯別の売買代金を見ると、最も揉み合っているのは$3,900〜$3,980付近となり、昨日の終値と同じラインです。
レンジ相場でやるべきこと
レンジ相場でやるべきことは「何もしない」ということです。
言い換えると、レンジ相場を上に抜けたら「買い注文を出す」、下に抜けたら「売り注文を出す」ということであり、レンジ相場の中にいる間はどちらに流れがあるかわからない状態のため「何もしないで待つ」というのが株式投資の常套手段です(時間軸など、トレード手法によっては諸説あります)。
何もしないことで得られるメリットとしては以下のことが考えられます。
- 現金比率が下がらない
- 買い付け余力が増えやすい
- 無駄な時間を消耗しない
- エントリーポイントを決めやすい
株式投資では売買を繰り返さなければ現金を消耗しないため、レンジ相場にいる間は毎月労働収入から得られる現金資産分だけポートフォリオの現金比率を上げてくれます。
また現金比率を上げておくことで、いざ買い向かう時の買い付け余力が上がりますし、ドルコスト平均法で毎月一定額を積立投資している投資家にとっては、それ以外の無駄な投資を抑えることにより、短期的な価格変動に一喜一憂しなくて済みます。
レンジ相場で投資をすると評価損益がプラスとマイナスを行き来することが多く、投資のメンタルを消耗しやすいです。