銀行株が急反発
2023年3月15日、三菱UFJの株価が急反発しました。

昨日の終値823円で考えると、1週間でマイナス16%程度株価を下げた三菱UFJですが、本日午前中までに868円まで回復、その他の銀行株も株価が反発しています。

外債の含み損は要確認
そもそも銀行株が下げたのは、シリコンバレー銀行が保有する債券含み損が予想外に膨れ上がったことを引き金にして株価が暴落、かつ顧客からの出金申請が相次いだことにより、経営破綻に追い込まれました。
海外投資家は日本の銀行株においても同様の懸念をしたことにより、昨日までの銀行株は大きく下げたわけです。
これから銀行株に買い向かう人は、各銘柄において、外債の含み損がどれほどの規模なのかは最低限確認しておく必要があります。
三菱UFJ
まずは銀行株の最大手である三菱UFJの2022年12月期の決算短信から三菱UFJフィナンシャル・グループ 連結の有価証券の保有状況を見ていきましょう。
出典: 株式会社 三菱UFJフィナンシャル・グループ 2023年3月期 第3四半期決算短信連結の外国債券の含み損は1兆5,711億円です。
ただ株式で2.5兆円の含み益がありますし、純資産の合計は17兆円もあります。
外債の含み損が去年末から2倍に増えようが、この資産状況であれば十分耐えれると考えられそうです。(最終判断は個人で行うようにして下さい)。
三井住友フィナンシャルグループ
三井住友フィナンシャルグループの外債含み損は三菱UFJよりも少なく、8,553億円です。

2022年3月末と比べると約半分程度まで含み損は抑えられており、だいぶ優秀です。
純資産の合計も12兆円を保有する大企業ですので、ある程度のリスクには耐えうる堅実な企業と見ることもできます。
