銀行株が暴落
シリコンバレー銀行の経営破綻を受けて、昨日の相場では銀行株が売られる結果となりました。

去年は仮想通貨取引所であるFTXの経営破綻などでも話題となりましたが、一方的な預金封鎖が最近では起こりやすく、銀行業としてのビジネスモデルに懸念が広がっています。
加えて、米銀29位のシグネチャー銀行の破綻するなど、銀行業への投資はリスクが上昇している状況の中で、リスクが取りづらくなると考える投資家は増えそうです。
米国債利回りも下落
銀行株が売られる中で避難先の1つとなるのが、米国債です。

3月初旬には4%近くを推移していた米国10年債利回りですが、直近1週間で3.5%付近まで下降。
債券利回りが下がるということは、債券が買われて債券価格が上昇していることを意味します。
米国総合債券ETFとして人気のBNDやAGGの株価も直近では上昇中です。

日本の銀行株も下落
金利上昇局面において利鞘(りざや)を取れる銀行業は投資妙味が高かったはずですが、思いがけない理由により銀行業の信用リスクが大きく上昇したことで割安となる銘柄は少なくありません。
日本の銀行業も例外なく影響を受けています。

長期のファンダメンタルで見れば「買い」かもしれませんが、テクニカルで抵抗線を確認するなど銘柄ごとに慎重な判断が必要です。