サウジアラムコ純利益が前年比46%増
世界一の純利益を生み出す企業であるサウジアラビアの国営石油会社が2022年12月期の決算を発表しました。
ハイライトをまとめると以下の通りです。
- 純利益:1,611億ドル(2021年1,100億ドル)
- 営業CF:1,862億ドル(2021年1,394億ドル)
- 設備投資:前年同期比18%増
- FCF:1,485億ドル(2021年1,075億ドル)
- ギアリングレシオ:-7.9%(2021年末12.0%)
- 現金配当を前期比4.0%増の195億ドルとする
- 15億ドルのサステナビリティ・ファンドを設立
純利益と営業CFが過去最高を記録し、1株あたりの配当額も0.3326SARと増配しました。これまでの配当推移は以下の通りです。

昨日の終値で配当利回りを計算すると、配当利回りは1.01%です。
石油大国の国営企業なのでビジネスモデルは安定していますが、高配当株としては為替リスクもありそうです。
純利益で世界1位
サウジアラムコはAppleに次ぐ世界2位の時価総額を誇る企業ですが、純利益で見れば、アップルをも凌ぎます。

上記は世界企業の利益ランキングですが、サウジアラムコが圧倒的1位となっています。
今後も資源価格が高騰する相場が続けば彼らの利益は成長し続けていきますし、サウジアラムコのCEOであるナーセル氏は中国のコロナ脱却やジェット燃料増加などの要因を考えると、将来の見通しは楽観的であるという見方を主張しています。