楽天証券が業界初の単元未満株取引サービスを開始
2023年3月1日、楽天証券が国内株単元未満株取引サービスを2023年4月を目処にリリースすると発表しました。
詳細は以下の通りです。
通常は国内株のリアルタイム取引となると1単元(100株)単位での取引となりますが、1株単位での取引となれば銘柄にもりますが数百円程度でも国内株を売買することが出来るようになります。
ただし、上場銘柄全てに対応するわけではなく、リアルタイムで取引ができるのはわずか100銘柄のみです。
国内の主要ネット証券では初の試みとなり、今後はライバル企業での取り組み状況も注目されます。
リアルタイム取引のメリットとは?
ミニ株や単元株は今までは売買できる価格が1日の決まったタイミングに限られるため、自分の狙った価格での取引ができませんでした。リアルタイム取引が出来るということは、自分の狙った価格で取引することができますし、1日の中で売りと買いを繰り返すデイトレードも出来るようになります。
リアルタイム取引ができるということは1日の値動きが激しいほど儲けるチャンスもあり、逆に損をするリスクもあるため、ポジションを取るには注意が必要です。
デメリットは?
リアルタイム取引でのデメリットを考えると、真っ先に考えるのが「手数料」の問題です。
一般的な単元未満株の取引については、買付手数料は無料でも売却手数料が約定代金に対して0.55%かかります。これがリアルタイム取引となれば、手数料はもっと上がるかもしれません。
なお、単元未満株でもLINE証券やSMBC日興証券のように手数料無料を謳う証券会社もありますが、あれらは手数料が無料ではなく、スプレッド(売値と買値の差)を広げることで見えない手数料を取る構造です。
仮にリアルタイム取引になったとしてもスプレッドを広げられれば、手数料負担が大きくなるため、注意が必要です。
自分の投資スタイルを大切に
考え方次第な部分がありますが、長期で株式投資をやろうと考えている投資家にとってリアルタイム取引は手数料が高く、1日の値動きに邪魔されてしまう可能性もあり、デメリットの方が大きい気がします。
逆に短期で儲けたいと考える投資家にとっては、少額から小さく利益を積み上げられるので、面白さ、楽しさを味わえる取引になるはずです。
単元未満株とはいえ、リアルタイム取引が自分の投資スタイルにあっているか、よく考えた上で取り組まれると後悔しない投資ができると思われます。