ヤプリのテレビCM

いきなりですが、以下のテレビCMを見たことはありますでしょうか。



上記は自社アプリの開発や運用、分析サービスを提供する「yappli(ヤプリ)」のテレビCMです。

年間売上は11億円を超える企業で、トヨタやダンロップ、三協アルミ、ダスキンなど有名企業合わせて783社が導入しています。

株式会社ヤプリ 2022年12月期第4四半期 決算説明会資料
出典:株式会社ヤプリ 2022年12月期第4四半期 決算説明会資料


広告の費用対効果

テレビCMを開始したのは2020年から約3年間、他の広告宣伝も合わせると5年間の巨額先な行投資を行なってきたヤプリですが、広告費におけるリード獲得につながる広告費の割合は年々減少傾向にあるそうです。

株式会社ヤプリ 2022年12月期第4四半期 決算説明会資料


リード獲得とは、将来顧客獲得になりうる見込み客を獲得すること。一般的には資料請求や電話・メールでのお問い合わせなどを意味します。新しい顧客との接点を作ることで会社は営業を開始できますし、サービスの導入までに到達すれば、毎月の収益を産む財産となります。

ヤプリの決算資料が面白いのは、広告の費用対効果について「顧客獲得につながった分の費用」「認知につながった分の費用」の2つにわけて考えられている点です。

年間売上11億円の企業が広告費に年間13億円投じているわけですから、広告効果にシビアになるのは当然ですが、広告媒体や出稿タイミングに応じて顧客獲得率を算出し、それを決算資料で公開していく手法は是非他の企業でも真似してもらいたいことです。

それだけ、投資家は広告の費用対効果がどの程度あるのかを知りたいのです。

ヤプリの広告費を四半期別で見ると、2021年1Qや2022年3Qにおいては、広告費をそれほど出していないにもかかわらず、リードに繋がった分の費用が下がりません。

株式会社ヤプリ 2022年12月期第4四半期 決算説明会資料


このような結果が得られることが、広告価値を上げることの1つだと思います。