2月の米国PMIは強かった

昨日発表された2月の米国PMIは予想よりも強い結果となりました。

米国PMI
出典:S&P Global

    【PMIとは】
    PMI(Purchasing Manager's Index:購買担当者景気指数)とは、企業の購買担当者らの景況感を集計した景気指標。国別かつ製造業、サービス業、総合別で集計も行われており、PMIの数値が50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気後退と判断されます。



ハイライト

  • 総合:50.2(1月46.8)
  • サービス業:50.5(1月46.8)
  • 製造業:48.4(1月46.9)

総合指数とサービス業景気指数は8ヶ月ぶりの高水準となり、ボーダーラインである50を超えましたが、製造業に関しては4ヶ月分の高水準となり苦戦するも、予想47.3よりは高くなり、経済の底堅さを実感します。

今回PMIが予想よりも強かった理由の1つは、仕入れコストの上昇が以前よりも落ち着いたことに加えて、価格転嫁のスピードが以前よりも加速したことです。

多くの企業は賃金上昇の圧力を価格へ転嫁せぜる得ない状況が以前より強くなっている様子。

力強い米国経済では、インフレに伴って実質賃金も上げていく風土が感じられます。


金利は上昇、株価は下落

ただし、インフレが加速してしまうと、FRBは政策金利を上げ続けなければいけません。

そのため、金利は上昇し、株価は下がります。

世界の株価
出典:世界の株価