60年増配する企業

2022年度末の決算を発表したコカコーラは、2022年で76億ドルの配当を実施することで過去60年間の増配実績を更新しました。

コカコーラ


これまでの配当額を見ると、1株あたりの配当額は綺麗な右肩上がりとなっています。

株価が上昇した分だけ配当利回りは2008年(リーマンショック)の5.19%をピークにして減少傾向となりますが、簿価利回りは上がり続けますので全く問題ありません。


コカコーラの強み

コカコーラは世界を代表する飲料水であり、ペプシやドクターペッパーを抜いてぶっちぎりのマーケットシェアを誇っています。

ドリンク市場シェア
出典:WMStrategy

コカコーラに勝てるドリンクを作れる企業が今後出現する可能性はかなり低いとされています。

しかもソフトドリンクのマーケットは年間平均5.2%ずつ拡大されると予想されており、発展途上国が経済成長し、人口が増えるほどコカコーラのような清涼飲料水をほしがる人口は増えていくのだと思われます。

ソフトドリンク市場
出典:grandviewresearch

バフェットの名言

天才投資家ウォーレン・バフェットがコカコーラ株を保有していることは有名ですが、過去にコカコーラの株式を一部でも売却したという情報を聞いた事がありません。

おそらく1988年に10億ドルで購入して以降、永久に保有する銘柄となっているはずです。

バフェットがコカコーラを売らない本当の理由はわかりませんが、バフェットの名言の中でとても印象的なのは以下の言葉です。

    バカでも経営できる企業を探しなさい。いずれ、そういう人間が経営者になるのだから。

経営者の判断をミスしようがない会社、もしくは会社が保有する商品がある限り、難しい戦略を必要としない会社へ投資をするべきだと解釈する事ができます。

コカコーラは、コーラという今後誰にも真似できない圧倒的なシェアを取れる商品を持っています。この時点で既に「勝ち確定」に入っているような企業へ投資をしなさいというメッセージがある気がします。