CPIとは?わかりやすく解説

CPI(Consumer Price Index)とは、消費者が購入する商品やサービスの価格変動を表す経済指標です。日本語で言えば、消費者物価指数と言います。

CPIが上昇するということは、私たちが毎月使う食料費や光熱費などの値段が以前に比べて高くなっていることを意味します。逆にCPIが下がると物の値段は安くなるので、消費者は物を安く買えますが、企業の売上が上がりずらいなどの影響が出てきます。


米国CPIの推移

CPIは国ごとでことなりますが、米国のCPI変化率の推移を見ると以下の通りです。

US.CPI
出典:U.S. Bureau of Labor Statistics

変化率はリーマンショックが起きた2009年以外ではほとんどプラスに推移しており、基本的に米国のCPIは右肩上がりとなっています。

つまりは、米国の物価は常に上昇しています。

20年前の物価と現在の物価では1.86倍も変わってきますので、家賃10万円の物件が現在は18.6万円で販売されているような世界観です。


CPI発表のタイミングはいつ?

米国CPIは毎月15日前後に米国の労働統計局から発表されます。

労働統計局


このマークが目印です。


CPIの見方

発表されるCPIには見方があります。

まず一言でCPIと言っても、実はCPIには様々な種類があります。

  • 食べ物
  • エネルギー
  • 商品とサービス
  • 上記を含む全商品

大きく分けると、上記の4種類があり、CPIはそれぞれの価格変化率が発表されます。

細かく見れば、食べ物ではシリアルやパン、お肉、果物などのCPI変化率が発表されますので、小さい単位で見るのか、それとも大きい単位で見るのかの判断は重要になります。


重要度と変化率が重要

どの項目を見るべきかは「Relative importance(重要度)」と「変化率」を見ることで判断できます。

US.CPI


上記の赤枠で囲った2つのうち、左側が重要度となります。

重要度は0から100の間で表され、数値が高いほど重要な指数と判断できます。

ちなみに、All itemsが100なのは全商品を含むCPIの数値だからです。


考え方としては、毎日生活する上で物の値段が上がると家計支出に大きく影響しやすいものと捉えるとわかりやすいはずです。

たとえば、毎日使う電気代の値上げと、たまにしか買うことがないケーキの値上げ、同じ変化率だったとしても家計を圧迫するのは電気代だと考えることができます。

重要度とは、消費者の消費に大きく影響する度合いで考えてみましょう。


その考え方でみると、米国では家賃の値上がりが深刻です。

US.CPI


需要度は25.424と高めで、変化率は0.7%と比較的高い水準です。

過去の推移を見ても家賃の値上げは急上昇しており、家賃が上がれば生活費はかなり圧迫されます。

家賃
出典:@themacrotweet